元巨人・原俊介監督、「神奈川は強豪ばかり。ゲームセットの瞬間は忘れられないシーンになりました」東海大相模高校、逆転優勝

AI要約

神奈川大会決勝で、東海大相模が横浜に6―4で逆転勝ちし、5年ぶり12度目の優勝を決めた。

東海大相模は激戦の神奈川を戦い、「集中力」をテーマに掲げてきたチームだった。2年生の活躍もあり、準決勝と同じく8回に逆転する展開となった。

元巨人の原監督も喜び、「神奈川は強豪ばかり。生徒がよく頑張ってくれた」とコメントした。

元巨人・原俊介監督、「神奈川は強豪ばかり。ゲームセットの瞬間は忘れられないシーンになりました」東海大相模高校、逆転優勝

◇24日 全国高校野球選手権神奈川大会決勝 東海大相模6-4横浜(横浜スタジアム)

 神奈川大会決勝は東海大相模が横浜に6―4で逆転勝ちし、5年ぶり12度目の優勝を決めた。中村龍之介外野手(2年)が8回に左中間へ決勝二塁打を放つなど2年生が6打点。両校の決勝対決は2年ぶり9度目で、前回の雪辱もを果たした。4年連続決勝進出だった横浜は昨年に続く準優勝。前主将の椎木卿五捕手(3年)はサイクル安打を記録したが実らなかった。

 宿命のライバルを破った。激戦の神奈川を戦うため「集中力」をテーマに掲げてきた東海大相模は、準決勝の向上戦と同じく8回に逆転。1死満塁で決勝打を放った中村は「走者がたまっていくと、集中力がどんどん上がっていく。あの打席も集中して打てました」と胸を張った。

 昨秋の県大会準決勝で横浜に延長タイブレークで逆転負けしてから、隙のない野球を目指してきた。その根幹が「集中力」で打撃練習、ノックでも一球を大事にしたことが実った。今春は県大会で準優勝。真夏の大舞台で、ついに頂点に立った。

 母校の監督を任されて3年目の夏、初の甲子園を決めた元巨人の原俊介監督は「神奈川は強豪ばかり。ゲームセットの瞬間は忘れられないシーンになりました。生徒がよく頑張ってくれた」と喜びをかみしめた。くしくも一昨年の決勝、横浜に0―1でサヨナラ負けした時と同じ三塁側ベンチだった。

 3年生が12人しかいないチームの打線の中心は2年生。この日も1番の三浦が8回の同点打など3打点、金本が特大ソロ、中村が2打点と2年生が全6得点をたたき出した。

 伝統のアグレッシブを集中力で磨いた新生・東海大相模が5年ぶりの甲子園。中村は「大好きな3年生と一日でも長く野球がしたい」と話し、主将の木村捕手は「頼りになる2年生を支えて甲子園でも戦いたい」と誓った。