初G1で大暴れ…竹下幸之介29歳は新日本プロレスにとって“最強の外敵”か?「見ている世界が違う」辻陽太との激闘で示した“ホンモノの強さ”

AI要約

竹下幸之介はプロレスの世界で活躍する若き才能であり、DDTやAEWでの活動を経て成長を続けている。

竹下はプロレスへの情熱と努力をもって、「プロレスラーは最強のアスリート」という信念を貫いてきた。

彼の経歴は新日本プロレスから始まり、DDTでの経験を経て、現在はAEWで活躍している。

初G1で大暴れ…竹下幸之介29歳は新日本プロレスにとって“最強の外敵”か?「見ている世界が違う」辻陽太との激闘で示した“ホンモノの強さ”

 新日本プロレスの夏の祭典『G1 CLIMAX 34』が始まっている。大会は8月18日の両国国技館での優勝戦まで続くが、出場20選手の中で筆者が一番見たい男が、竹下幸之介(KONOSUKE TAKESHITA)だった。

 その竹下と辻陽太が7月20日、エディオンアリーナ大阪の開幕戦でいきなりぶつかった。竹下は現在、DDTとアメリカのAEWに所属している。

 大阪生まれの竹下幸之介は幼少期から父親が好きだったプロレスビデオを見て育ち、父いわく「仮面ライダーやウルトラマンより強いアントニオ猪木」の存在を知った。プロレスの入口は新日本プロレスだった。プロレスラーになりたいと思った少年は多くのプロレス団体に履歴書を送った。その中には新日本プロレスも含まれていた。

 だが、返信があったのはDDTひとつだけだった。竹下は高校生の時、DDTのリングでデビューした。そのDDTのリングでは、2014年8月の両国国技館大会で新日本プロレスの棚橋弘至との“まさかの対戦”も実現した。

 筆者が竹下に鮮烈な印象を持ったのは2017年8月の両国国技館での遠藤哲哉とのKO-D無差別級王座の防衛戦だった。ここで竹下は見事なクロスアーム式のジャーマンスープレックスホールドで勝利している。

 その時、竹下は「実力は拮抗していた。肉体面、フィジカル面もそうだし、精神面に対してもお互い負けられない部分もあったと思う。ボクの中ではエッサッサ(の応援)が大きかった」と語っていた。

 竹下はDDTで5年を過ごし、大学生でメインを張れる存在になっていた。そして日体大を卒業すると改めて「DDTに就職」(本人談)した。

 2022年にはアメリカに渡り、「KONOSUKE TAKESHITA」としてAEWのリングで3年目を過ごしている。

「アスリートとして強さを求めることに一度もブレたことはなかった。野球とかサッカーには興味を示すけれど、みんながプロレスには興味を持ってくれないっていうコンプレックスが小さい頃からずっとあった。デビューした直後にそのコンプレックスがさらに高まった。だから、『プロレスラーは最強のアスリートなんだ』と示すためにトレーニングもしっかりしたし、コンディショニングもちゃんとしてきた」