「日本よりもボールを保持できるチーム」「若干不気味」森保ジャパンが警戒すべき対戦国は?【W杯アジア最終予選展望】

AI要約

北中米ワールドカップのアジア最終予選における日本代表の対戦相手とスケジュールが紹介されている。

サウジアラビア戦への警戒や前回大会での教訓、重要な初戦中国戦について語られている。

日本代表が目指すべき戦略と、本大会出場へ向けた重要な試合が示唆されている。

「日本よりもボールを保持できるチーム」「若干不気味」森保ジャパンが警戒すべき対戦国は?【W杯アジア最終予選展望】

 北中米ワールドカップのアジア最終予選。グループCの日本が同居したのはオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアだ。上位2か国が本大会に出場し、3位と4位がプレーオフに回る最終予選の対戦スケジュールは以下のとおりである(H=ホーム、A=アウェー)。

▼2024年

第1節:中国(H)09.05

第2節:バーレーン(A)09.10

第3節:サウジアラビア(A)10.10

第4節:オーストラリア(H)10.15

第5節:インドネシア(A)11.14

第6節:中国(A)11.19

▼2025年

第7節:バーレーン(H)03.20

第8節:サウジアラビア(H)03.25

第9節:オーストラリア(A)06.05

第10節:インドネシア(H)06.10

 識者の河治良幸氏が「若干不気味」と警戒している対戦相手がサウジアラビア。

「(日本と対戦したら)日本よりもボールを保持できるチームで、彼らの支配率は60パーセントまでくらいいきそう。となると、ワールドカップの本戦に近い戦いになる可能性があります。要するに、日本は相手にボールを持たれる展開を強いられるかもしれないということです。彼らはホームで強いので、気をつけないといけない」

 そう考えると、第3節のアウェー・サウジアラビア戦は引き分けでも良い試合になる。3節のサウジアラビア戦(アウェー)、4節のオーストラリア戦(ホーム)は実は前回大会の最終予選と同じスケジュール。前回大会、オマーンとの初戦を落とした日本は、続く中国戦に勝利したものの、3節のサウジアラビア戦に敗れて厳しい状況に追い込まれた。当時と同じ轍を踏まないように、河治氏は「初戦、2戦目で白星を掴んで、3試合目で勝利を目指しつつ最低でも勝点1という試合をしたい」と話している。

「そのうえで、4節のオーストラリア戦で日本は力を示したい。世界の頂点を狙うなら、ここでしっかりと勝ちたいです」

 

 前回大会は初戦と3試合目で黒星を喫したせいで「ストレスが溜まった」(河治氏)。

「辛い感じで、メディアとして熱気を持って盛り上げるというよりは『早く点を取って、早く締めてくれ』という感覚でした。おそらく選手たちも似たような心境で戦っていたと思います。サウジアラビアに負けた時は本当にキツかったですよね」

 9節がオーストラリアとのアウェーゲームで、インドネシアとの最終節までヒリヒリする戦いをしなくなければ、8節のサウジアラビア戦までに2位以内を確定させたい。8節までに突破を決めれば、残り2試合を本大会に向けた準備のためなどに有意義に使えるはずだ。

 となると、やはり最も重要なのは中国との初戦。ここで勝点3を獲得しないと、前回大会と同じく「辛い感じ」の戦いになるだろう。

構成●サッカーダイジェストTV編集部