鎌田ら主力流出から再出発のラツィオ、3部のチームとドローで伊紙は辛辣も新指揮官は前向き…「若くて面白い選手たち。新MFはクオリティがある」 | セリエA

AI要約

新生ラツィオは、トリエスティーナとのテストマッチで1-1と引き分けたが、マルコ・バローニ監督は新チームに期待を寄せている。

昨シーズンのトラブルや批判を乗り越え、プレシーズン前半で新戦力と若手選手の成長を感じたバローニ監督。

カストロヴィッリやイサクセン、ロヴェッラなど新戦力と若手選手に期待を寄せ、チームの団結力を高めるためにハードなトレーニングを行っている。

鎌田ら主力流出から再出発のラツィオ、3部のチームとドローで伊紙は辛辣も新指揮官は前向き…「若くて面白い選手たち。新MFはクオリティがある」 | セリエA

【欧州・海外サッカーニュース】新生ラツィオは、トリエスティーナとのテストマッチで1-1と引き分けたが、マルコ・バローニ監督は、新チームに期待を寄せている。

昨シーズンは、指揮官を務めていたマウリツィオ・サッリとイゴール・トゥードルが立て続けに電撃辞任したほか、鎌田大地や10番のルイス・アルベルト、主将のチーロ・インモービレら主力級の選手が相次いで退団したラツィオ。批判に晒される中、元ヴェローナ指揮官マルコ・バローニの下で再出発すると、プレシーズン前半のイタリア北部アウロンツォ・ディ・カドーレでの合宿を締めくくるトリエスティーナとの親善試合で1-1と引き分けた。

昨シーズンに鎌田と定位置を競ったマテオ・ゲンドゥージのPKで先制したが、マヌエル・ラッザリのOGで同点に追いつかれたラツィオ。イタリアメディア『Mediaset』は、セリエC(イタリア3部)のクラブとのドローについて「ゴールポストやオウンゴールでラツィオは不運」と伝えたが、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は、「ラツィオ、トリエスティーナと期待外れの1-1」と手厳しい。

「ラツィオは、確信をもって攻撃することが一度もなかった。セリエCのチームを相手に、引き分けを上回る結果を得られなかった」などと指摘した。しかし試合後に記者会見に出席したラツィオ指揮官は、イタリア北部での合宿に手ごたえを感じている。

「チーム全体に感謝している。選手たちは率先して協力的だったが、これは当たり前のことではない。このチームは、素晴らしく勤勉で団結している。ハードに取り組みを行うことができた。力強く発進するためには、力強くトレーニングを行う必要がある。いくつかの問題は、ハードワークによるものであり、この試合の目標は、ケガ人を出さないことだった」

続いてラツィオ指揮官は、フィオレンティーナから加入した新戦力のMFガエターノ・カストロヴィッリを称えたほか、ラツィオでの2年目に入るグスタウ・イサクセンやニコロ・ロヴェッラにも期待を寄せた。

「われわれは必要な選手を獲得した。若くて面白い選手たちだ。彼らを素早く適応させていかなければならない。カストロヴィッリは走れるし、クオリティとシュートを持っている。彼ならチームを大きく手助けしてくれるだろう」

「イサクセンには非常に満足している。彼は非常に重要な選手だ。今シーズンは、彼のシーズンになるはずだ。高い注意力でプレーしていて、大きく成長する可能性がある。ロヴェッラは、プロジェクトの中心の選手だ」

なお、アウロンツォとの親善試合では、試合開始からキャプテンマークを巻いたアダム・マルシッチがクラブ公式メディアのインタビューで「僕らのカピターノ(主将)はダニーロ・カタルディだ」と語っていたが、トリエスティーナ戦ではルイス・アルベルトの10番を受け継いだマッティア・ザッカーニが腕章を巻き、イタリア紙は「彼が(主将)最終候補だ」と綴っている。

ラツィオは今後、ハンザ・ロストック(日本時間27日)やフロジノーネ(同8月4日)、サウサンプトン(同8月8日)などとのテストマッチを経て、来月19日にヴェネツィアとのセリエA開幕戦に挑む。

試合情報

ハンザ・ロストック vs ラツィオ

試合時間:2024年7月27日(土)日本時間22:00

会場:オストゼーシュタディオン

ラツィオ vs サウサンプトン (菅原由勢)

試合時間:2024年8月8日(木)日本時間3:30

会場:セント・メリーズ・スタジアム