[NBC in 堺ユースフェス]チーム一気持ちを表現。大阪桐蔭FW小門楯主将は仲間の助けを借りながら「壁を超える」

AI要約

大阪桐蔭高はNBCin堺ユースフェス予選リーグで東海大福岡高に0-2で敗れる。攻撃面ではシュート精度に課題があり、守備面での動きにも工夫が見られた。

チームを引っ張る主将は、自身の役割に苦慮しつつも、仲間のサポートを頼りに成長を目指している。自らの責任感とチーム全体の連携を強調。

大阪桐蔭高は夏に向けてチーム力を高め、成長し続ける決意を示す。結果にこだわりつつも、内容を重視し、壁を超える姿勢を貫きたいと語る。

[NBC in 堺ユースフェス]チーム一気持ちを表現。大阪桐蔭FW小門楯主将は仲間の助けを借りながら「壁を超える」

[7.20 NBCin堺ユースフェス予選リーグ 東海大福岡高 2-0 大阪桐蔭高 J-GREEN堺]

 チーム一気持ちを表現する男は、仲間たちのサポートを受けながら「壁を超える」。大阪桐蔭高(大阪)は、「ニューバランスカップ(NBC) in 堺ユースサッカーフェスティバル(2024)」予選リーグ初戦で東海大福岡高(福岡)と対戦。三角形を作りながら3人目が背後へ抜け出すなど「スペースを意識した攻撃が上手くできていた」(FW小門楯主将、3年=奈良YMCAジュニアユース出身)が、シュート精度を欠くなど得点を奪うことができない。

 また、守備面では「FWからスタートして、どんどん後ろが前に押し上げて、それで守備でボールを取って、ショートカウンターっていうのが一番自分たちが意識してやっていること」(小門)。その小門は相手のビルドアップ時に大声でその動きを伝達。最前線で相手ボールをもぎ取り、シュートするシーンもあった。

 ただし、普段CBの小門はFW起用でプレスに行き切れないところや味方と共鳴することができないところもあり、東海大福岡のロングボールを交えた攻撃に苦戦を強いられた。普段のFWからCB起用された久瀬葵(3年)やCB柴田凌我(3年)中心に踏ん張っていたが、クリアミスなどが失点に繋がり、0-2。小門は空中戦や対人で強さを見せるなど相手チームを驚かせるような動きを見せていたものの、悔しい敗戦となった。

 大阪桐蔭はインターハイ大阪府予選で代表決定戦の準決勝まで勝ち進んだが、惜敗。「あと1個勝ったら全国っていうところで負けて、めっちゃ悔しい思いをしている」(小門)。300ものチームが参加する堺ユースサッカーフェスティバルは、インターハイ出場校同士の親善試合も開催。小門は間近で彼らが戦っている姿を見て刺激を受けているという。

 この夏に、変わる。「この夏の期間が、やっぱり攻守とか全てにおいて、メンタル面でもやっぱ暑くて鍛えられると思う。(変われるかどうかは)全部、自分たち次第なんで。そこは自分が一応キャプテンをやらしてもらってるんで、自分がきちんと締めながら、声を掛けながらやっていけたらなっていう風に思ってます」と主将は力を込めた。

 1年時から先発を経験してきた小門は今年、取り組んできたことをチームに伝えようと努力。だが、自分ひとりで伝えることの難しさを感じていた。ボールを保持しながら賢く、相手の嫌がる戦いをする大阪桐蔭の中で、「自分はどっちかって言ったら合ってへんようなタイプだと思うんで、その部分でどうしても自分がやってることが間違ってるのかなとか、そういうのを自分の中で思ったりしている」と明かす。

 責任感が強いだけに迷ってしまう部分もある。だが、自分一人で背負いこまないことを意識。「そういう面とかをやっぱり出してしまったら、チームとしてもどんどん下がっていってしまう。そこは自分一人でやろうっていうよりは、 仲間に助けてもらいながら、ずっと自分はやって、チームとしての壁っていうのを超えるようにしたい」と語った。

 それでも、引っ張る姿勢は変わらない。「やっぱり自分が声一番出せたり、そういう声の存在感とか、覇気の部分であったりとか、気持ちっていう部分はやっぱり自分が一番持ってて、その部分を出せてると思うんで、やっぱそういう姿勢というか、気持ちとかをずっと出し続ければ、チームとかもどんどん上を目指して良い波に乗ってどんどん攻撃とかできるのかなっていう風に思うので、ここからは自分がもっと引っ張っていけるように、自分としてももっと努力をして、それで成長していけばって思っています」と誓った。

 ここから大事な秋冬へ向かうが、現在は何よりも内容にこだわる考えだ。「結果っていう部分は、どうしてもこだわらないといけないって部分が出てくるんですけど、結果にこだわり過ぎたら、こういう一番大事な期間とかで内容とかが疎かになってしまったら、選手権とかでもまた悔しい思いをしてしまうのかなと思うので、結果にもこだわるんですけど、やっぱ一番は内容にこだわりながら、この夏っていうのをやっていきたいなっていう風に思っています」。インターハイ予選の悔しい思いを晴らすためにも、ブレずに成長を目指して「壁を超える」。