プロ注目専大松戸・梅沢翔大、監督にたたき込まれた「エース道」チームのため投げ切った/千葉

AI要約

専大松戸が市船橋に敗れ、昨年の甲子園出場を逃す。

梅沢翔大投手が勝利を目指し、自己最速の150キロを記録。

持丸修一監督との取り組みが梅沢の成長を助け、エース道を学ぶ。

プロ注目専大松戸・梅沢翔大、監督にたたき込まれた「エース道」チームのため投げ切った/千葉

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 専大松戸・梅沢翔大投手(3年)>

 <高校野球千葉大会:市船橋5-1専大松戸>◇21日◇5回戦◇千葉県天台

 昨夏、甲子園出場の専大松戸がノーシードの市船橋に敗れ、連覇を逃した。今年、背番号1を背負ったプロ注目の梅沢は「この3年間苦しいことばっかで。でもやりきったと思う」と、時折笑みもこぼした。

 集大成の試合になった。3回無死一、三塁からマウンドに上がると1球1球丁寧に投げ込んだ。「勝ちたい気持ちを強くもって腕を振った」。6回を投げ4安打で2四死球で3失点。自己最速を1キロ更新する150キロも記録した。

 今冬、持丸修一監督(75)と制球力と変化球の精度を課題に二人三脚で取り組んだ。「エース道」も学んだ。6月中旬、練習試合で「指示されていなかったので」とベンチで声出しをしていた。「投げる気はないのか!」持丸監督の声が飛んだ。その後、大会直前まで声をかけてもらえなかった。エースたるもの、常に準備をして、チームのために投げる。ベテラン監督から「エース道」を学んだ。

 「150キロは目標にしていた数字。監督さんとこの3年間試行錯誤しながらやってきた結果がこの数字です」。持丸監督と築き上げた野球があれば、次の世界でも強くたくましく投げられる。敗戦にも梅沢はしっかりと前を向いた。【保坂淑子】