目指すは次のオリンピック 高校3年生のウエイトリフティング・増子創也選手 県高校新記録も「まだまだ通過点」【福島発】

AI要約

福島明成高校の増子創也選手がウエイトリフティングで活躍し、県内の新記録を樹立する。

増子選手は過去の実績を力に変え、次なる目標であるインターハイとロサンゼルスオリンピックを目指す意気込みを語る。

鈴木監督が、増子選手のバネのような力と体幹の強化を評価し、さらなる成長を期待している。

目指すは次のオリンピック 高校3年生のウエイトリフティング・増子創也選手 県高校新記録も「まだまだ通過点」【福島発】

ウエイトリフティングで福島から世界へ!若きアスリートが目指すのは、パリオリンピックのその次、ロサンゼルスの舞台だ。福島県の高校ウエイトリフティングの歴史に、新たな記録を刻んだ福島明成高校3年・増子創也(ましこ そうや)選を紹介する。

バーベルを一気に頭上まで持ち上げ立ち上げる「スナッチ」。2024年6月1日に開催された「福島県高等学校体育大会 ウエイトリフティング競技会」の男子73キロ級スナッチで、福島県の高校新記録121キロを記録した増子創也選手は、県内のウエイトリフティング界に現れた若手のホープだ。

増子選手は、バーベルを鎖骨の近くまで引き上げてから持ち挙げる「クリーン&ジャーク」でも132キロを挙げ大会記録を塗り替えた。

増子選手は「まだまだ通過点で、こういうプレッシャーある中で取っていかないと次に行かないなって思ったので、やるしかないって感じ。福島県を代表するリフターとして、日本だけではなく世界で戦えるようになりたい」と語る。

高校からウエイトリフティングを始めた増子選手。中学までは野球に打ち込む毎日だった。その中で養われた力が、今の競技に活かされていると、福島明成高校ウエイトリフティング部の鈴木宗徹監督は見ている。

「増子の一番の武器はバネです。スーパーボールみたいな勢いでバーベルをあげる。彼の持っている脚力、スピードがバネとして生かされているということです」と鈴木監督は評価する。

さらに上を目指すために強化しているのが「体幹」だ。力を分散させず、一気にバーベルを持ちあげるために、そして何よりもケガをしないために欠かせない要素だという。

鈴木監督は「大学に進学して大学チャンピオン。その先の世界選手権とか、努力すればいくらでもいく選手なので、目指すところは頂点を目指してやっていきたい」と話す。

2024年3月の全国大会では、1キロ差で優勝を逃した増子選手。悔しさを力に、2024年8月に行われるインターハイまで、一瞬一瞬に集中してすべてを出す。

「憧れの福島県出身の近内三孝先輩は、自分と同じ高校から競技を始めてオリンピックにいった選手。それを見て可能性を感じさせてくれたので、自分もオリンピックに行けると思ってやっています。目標は、オリンピックに出場してメダルをとることです」と増子選手は語った。

増子選手が見つめるもの。それはインターハイでの優勝。そして、その先にあるロサンゼルスの大舞台だ。

(福島テレビ)