「もし今回がトロントでの最後の登板だったとしたら…」 菊池雄星、トレードについて「球団から何も聞いていない」

AI要約

菊池雄星投手は地元でのタイガース戦で8奪三振を記録しながら、4失点を喫し9敗目となった。

菊池はトレードの噂にも言及し、「トレードの話は球団から何も聞いていない。自分の試合に集中しようとしている」とコメントした。

菊池は現在3600万ドルの3年契約の最終年であり、オフにFAとなる可能性があるが、今後の動向は不透明。

「もし今回がトロントでの最後の登板だったとしたら…」 菊池雄星、トレードについて「球団から何も聞いていない」

◇20日 MLB ブルージェイズ3―7タイガース(トロント)

 ブルージェイズの菊池雄星投手(33)が地元でのタイガース戦に先発し、5回0/3を5安打4失点で9敗目(4勝)を喫したが、8奪三振。トレード期限を今月末に控え、移籍のうわさがますます大きくなる中、きっちりアピールに成功した。

 菊池は5回まで毎回の8奪三振。そのうち5個をボール球で奪い、切れの良さを発揮した。6回こそ緩いゴロが三遊間を抜ける安打と四死球で満塁とされ、後を受けた2番手のリチャーズが満塁弾を許したため菊池に計4失点と黒星が付いたが、その最終6回に96マイル(約154キロ)を計測するなどスタミナも十分だった。

 地元中継局スポーツネットなどによれば、菊池は「トレードの話は球団から何も聞いていない。トレード期限のことは頭にあるし、厳しい状況だが、自分の試合に集中しようとしている」と語った。

 大リーグ公式サイトは「菊池は次回登板がBジェイズで最後のマウンドになることが濃厚だ。次回登板は金曜日(26日)、ホームでのレンジャーズ戦の予定」と報じたが、菊池は「何が起きるかは分からないし、それは自分でコントロールできない。もし今回が(本拠地)トロントでの最後の登板だったとしたら、この街とファンを愛していると伝えたい」と感謝した。

 菊池は今季が総額3600万ドル(約56億5000万円)の3年契約の最終年。大リーグはオフにFAとなる選手が活躍している場合、優勝を争っているチームがシーズン終了までいわゆる「レンタル補強」でトレード獲得することが多々ある。近年の同様のケースとしては、ダルビッシュ有投手(現パドレス)が2017年7月31日にレンジャーズからドジャースへトレード移籍し、シーズン終了後にカブスとFA契約した。(写真はAP)