松商学園4強ならず 一時は息吹き返す同点打放つが、小諸商に惜敗
小諸商と松商学園の試合で、金子選手が同点打を放つも、チームは勝ち越されてしまった。
松商学園は夏の全国選手権大会37回出場の伝統校で、金子選手は大学でも野球を続ける予定。
金子選手は将来、勇気を与えるプレーをすることを目標に掲げている。
(20日、全国高校野球選手権長野大会準々決勝、小諸商6―5松商学園)
2点差を追いかける四回裏2死満塁。松商学園の2番、金子大樹(3年)は次の打者につなげる気持ちで左打席に入った。3球目をライトにはじき返した。試合を振り出しに戻す同点打。生還した桜井直道(3年)は喜びを爆発させ、ベンチは一気に息を吹き返した。「打ったのは内角の直球。うれしかったです」
ただ、チームは六回表に失策も絡んで勝ち越され、その後は追いつけなかった。
夏の全国選手権大会出場は37回を誇り、戦前には全国制覇したこともある伝統校。今夏も甲子園出場を目指していた。「一球を大切にし、大事なところで打てた。苦しい練習を続けてきたことは、間違っていなかったと思う」
大学でも野球を続ける予定で、「いろんな人に勇気を与えるプレーをする」のが目標だ。(小山裕一)