勝ったからこその苦言とは ソフトバンク首脳陣が指摘するカーター・スチュワートの「隙」

AI要約

ソフトバンクのカーター・スチュワート投手が西武打線を3安打に封じて最多4勝目を挙げる。

小久保監督と倉野信次投手コーチからはスチュワートの隙を指摘する厳しい言葉が出た。

スチュワートは吸収力のある素直な性格で成長が期待されており、課題をクリアしながら頼もしい姿を見せている。

勝ったからこその苦言とは ソフトバンク首脳陣が指摘するカーター・スチュワートの「隙」

 ◆西武0―4ソフトバンク(19日、ベルーナドーム)

 ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(24)が来日最多4勝目を上げた。

 「とにかく暑い中、粘り強いピッチングをできたというのはすごくうれしかった」。打たせて取る投球で西武打線を3安打に封じた。一方で、首脳陣はスチュワートが見せた「隙」を見逃さなかった。

 2点リードの5回。先頭の野村大樹に右前打を許すと、1死となって野村大に二盗を許した。それまでにけん制球を入れることなく、2球目で完璧なスタートを切られた。

 小久保監督は「ちょっと隙が見えた。やっぱり(野村)大樹に走られたらダメですよね。スーパークイックせえとは言わないけど、一打同点までいってしまったという中では、隙があるなと思った」と苦言を呈した。

 倉野信次投手コーチも「今日は本当にやれることをしっかりやってくれた。カードの頭を良い形でつないでくれた」と評価しつつも「細かい部分の隙があったんじゃないかなと。勝ったからいいという訳ではなくて、まだまだ改善しなきゃいけない」と指摘した。

 好投の後に厳しい言葉が続くのは、大きな期待があるからでもある。「本当に勝つ投手を目指すためには当然のようにやらなければいけないところ。カーター(スチュワート)は本当に素直だし、吸収力もあるので、そういう意味でまだまだ伸ばしていける」と続けた。

 3戦連続で7回を投げきり、順調に成長しながら来日6年目のシーズンの前半戦を終えた。一つ一つの課題をクリアしていけば、もっと頼もしい姿が見られそうだ。(大橋昂平)

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