ユーロ準優勝によってドイツで割れるFWハリー・ケインの評価 「勝者ではない」、「背中に痛みを抱えていた」

AI要約

バイエルン・ミュンヘンのFWハリー・ケインに対する評価が分かれている。一部では勝負弱さが指摘されており、未来を担う存在ではないとの声も上がっている。

一方、コンディションの低下が指摘される中、昨シーズンの記録を挙げたケインが本調子に戻ればバイエルンでの活躍が期待されている。

今後バイエルンがタイトルを獲得するまで、ケインに関する議論は続きそうだ。

ユーロ準優勝によってドイツで割れるFWハリー・ケインの評価 「勝者ではない」、「背中に痛みを抱えていた」

昨季はブンデスリーガで36ゴールを記録して得点王となったFWハリー・ケインだが、所属先のバイエルン・ミュンヘンは2011-12シーズン以来の無冠に終わり、さらに今夏のEURO2024でもイングランドが決勝でスペインに敗れて優勝を逃したことで、ドイツでのケインに対する評価は割れ始めている。

ドイツ紙『Sport Bild』のアクセル・ヘッセ記者は、同紙に掲載したコラムの中でケインの勝負弱さを指摘している。

「彼のバイエルンでの契約はまだ3年残っているが、彼はバイエルンの未来を担う存在ではないのかもしれない。今のケインには疲労が蓄積している。ユーロの決勝トーナメントでは主将であるにも関わらず全試合で途中交代していた。チャンピオンズリーグでも、レアル・マドリードとの準決勝2ndレグでは途中で退いたし、ブンデスリーガではレヴァークーゼンやボルシア・ドルトムントとシーズン後半に対戦した際にはノーゴールだった。ケインは良い選手だ。しかし、バイエルンが必要としている選手ではない。彼は勝者ではない」

一方、同じく『Sport Bild』のトビアス・アルトシェッフェル記者は、ケインは昨シーズン後半以降コンディションを崩していて本調子ではなかったと主張し、本来の状態であれば来季もバイエルンの得点源として活躍して初のチームタイトルを手にするだろうと予想している。

「ケインは昨季公式戦45試合で44ゴール12アシストを記録している。しかし、シーズンの終盤では背中に痛みを抱えた状態でプレイしていたし、ユーロではそもそも味方から良いパスがまったく来ていなかった。ヴァンサン・コンパニ新監督のもとでチームが上手く機能すれば、来季のケインには初めてのタイトルだけでなくロベルト・レヴァンドフスキの持つブンデスリーガの年間最多得点記録を更新するチャンスもあるだろう」

来季バイエルンがタイトルを獲得するまで、こうしたケインに関する議論は収まりそうもない。