HRCザルコがMotoGPライダーの本領発揮でトップタイム/鈴鹿8耐金曜日フリー走行

AI要約

金曜日のフリー走行でTeam HRC with Japan Postのヨハン・ザルコがトップタイムを記録

セッションでは複数の転倒や赤旗があり、セッションが延長される

最終的にヨシムラSERT Motul、YART - YAMAHAとともに2分06秒台のタイムを記録する

HRCザルコがMotoGPライダーの本領発揮でトップタイム/鈴鹿8耐金曜日フリー走行

 7月19日、三重県・鈴鹿サーキットで『2024 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』の金曜日フリー走行が行われ、Team HRC with Japan Postのヨハン・ザルコがトップタイムを記録した。

 第45回鈴鹿8耐の公式セッションが本格的にスタート。まずは午前8時30分から2時間のフリー走行が行われた。

 最初にタイムを出しに行ったのは、1号車YART – YAMAHAのニッコロ・カネパと、17号車Astemo Honda Dream SI Racingの野左根航汰。2周目にそれぞれ、2分07秒326、2分07秒515を出してトップ1、2でセッションをスタートした。カネパはさらに3周目で2分06秒389とトップタイムを更新する。

 さらに、30号車Team HRC with Japan Postの高橋巧が2分07秒567、50号車Team KODAMAの児玉勇太が2分07秒688と2分07秒台を記録していく。

 SSTクラスでは、52号車TERAMOTO@J-TRIP Racingの石塚健が2分08秒204とクラストップタイムを記録。その後13号車Taira Promote Racingの阿部恵斗が2分07秒862でクラストップに浮上。このセッションから12号車ヨシムラSERT Motulに合流したアルベルト・アレナスは、ファーストランを2分12秒629で終える。

 YART – YAMAHAはカレル・ハニカに交代し2分06秒867を記録。さらに赤旗後、マービン・フリッツが2分06秒620で走行し、ライダー全員が2分06秒台となる。

 また、3号車DUCATI Team KAGAYAMAのハフィス・シャーリンが2分07秒525というタイムを出して3番手に浮上。Team HRC with Japan Postも、名越哲平がコースインし、2分07秒560とタイムを更新する。

 46分経過時、最終シケインにて38号車Team38の野島由晶が転倒。マシンがシケイン内に取り残され回収のため、赤旗が提示された。9分後の9時25分に再開。この赤旗提示中にタイヤ交換をし、新品タイヤで出ていくチームも見られた。

 セッション再開後、40号車TeamATJ with docomo businessの岩田悟が2分07秒143を記録し、2番手に浮上。その直後、ヨシムラSERT Motulの渥美心が2分06秒821で2番手に。さらに次のラップで2分06秒343を記録し、YART – YAMAHAの2分06秒389を0.046秒上回ってトップタイムとなる。

また、Team HRC with Japan Postの名越哲平が2分06秒390、76号車AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也が2分07秒361をマークするなど、続々とタイムが更新されていく。

 1時間15分経過時、2輪専用シケインで64号車Kawasaki Plaza Racing Teamのミカ・ペレスが転倒。また、104号車TOHO Racingの渡辺一樹がエンジンストップ。さらにS字コーナーで96号車TEAM FRONTIERのアズラン・シャー・カマルザマンが転倒と、立て続けにコース上でトラブルが発生し、2度目の赤旗が提示される。約8分後の9時53分に再開され、2回の赤旗により14分間セッションが延長された。

 再開後、トップタイムが入れ替わる。Team HRC with Japan Postのヨハン・ザルコが2分06秒238を記録、MotoGPライダーの矜持を見せる。

 また、0号車Team SUZUKI CN CHALLENGEのエティエンヌ・マッソンが2分07秒632、さらに次の周で、2分07秒344を記録。これは現時点でチーム最速タイムとなる。

 トラブルでエンジンストップをしていたTOHO Racingはすぐにトラブルを解消して再出走。渡辺一樹が2分07秒162の5番手タイムを叩き出した。

 セッション終盤、EWCフル参戦チームの4号車TATI TEAM BERINGER RACINGのヒューゴ・クレアがヘアピンコーナー手前で転倒。マシンがコーナー内側に残ったことで赤旗が提示され、これによりセッションは終了となった。

 トップタイムはTeam HRC with Japan Postのヨハン・ザルコが記録した2分06秒238。2分06秒343のヨシムラSERT Motul、2分06秒389のYART – YAMAHAと続き、この3チームが2分06秒台をマークした。また、16番手までが2分07秒台を記録。

 SSTクラスのトップは、2分07秒862のTaira Promote Racing。全体では16番手であった。2番手はTERAMOTO@J-TRIP Racing、3番手はKawasaki Plaza Racing Teamとなった。

 転倒ライダーは、NIPPOコーナーで、20号車Honda Suzuka Racing Teamの杉山優輝、ヘアピンコーナーでTeamATJ with docomo businessの岡谷雄太、二輪専用シケインで11号車Kawasaki Webike Trickstarのクリスチャン・ガマリーノ、1コーナーで23号車Team TATARA apriliaのマッテオ・バイオッコ、デグナーカーブでTeam KODAMAの児玉勇太など。

 この後12時5分より予選1回目、15時30分より予選2回目が予定されている。

[オートスポーツweb 2024年07月19日]