首位町田が4連勝でサマーブレイク突入か? 指揮官交代の横浜FMが逆襲の連勝か?

AI要約

FC町田ゼルビアが3連勝し、首位でのサマーブレイクを迎える。前節の東京ヴェルディ戦での勝利を振り返り、守備の強さと勝利の方程式について述べる。

横浜F・マリノスは4連敗から脱出し、鹿島戦で4-1の大勝。選手たちのマイティベーションが高まっている。ハリー・キューウェル監督の解任と、ジョン・ハッチンソンHCの指揮執行についても触れられている。

第24節の町田×横浜FM戦の展望。チケット情報やエンターテイメント内容も紹介されている。

首位町田が4連勝でサマーブレイク突入か? 指揮官交代の横浜FMが逆襲の連勝か?

首位でのサマーブレイク突入が決まっているFC町田ゼルビア。ヴィッセル神戸や鹿島アントラーズなどライバルが取りこぼす中、町田は3連勝。2位ガンバ大阪に勝点5差を付けている。ここは4連勝で気持ちよく3週間の中断期間、そして『町田シティカップ2024』スタッド・ランス戦を迎えたいところだろう。

それにしても、前節は見事だった。いや、前節も見事だった。7月14日『明治安田J1リーグ』第23節・東京ヴェルディ戦で町田は開始6分、右SB鈴木準弥が高精度のクロスをファーサイドに送ると、FW藤尾翔太が飛び込んでオウンゴールを誘った。その後は第15節での0-5の屈辱を晴らそうとする東京ヴェルディの猛攻にさらさられるも、町田は慌てず騒がず。相手のクロスをCB昌子源らが跳ね返せば、東京Vのシュートの雨にGK谷晃生が好セーブを連発。前半終了間際に山見大登がラストパスからのドリブルで1対1となった谷を外してシュートを放つも、左SB林幸多郎が戻ってブロックしてことなきを得る。89分には戦線復帰した森田晃樹のスルーパスで右サイドを抜け出した途中出場の松橋優安がゴール前へグラウンダーのクロスを送ると、山見が右足を振り抜いたが、谷が神がかり的なスーパーセーブを披露。東京Vに3倍近いシュートを浴びせられながら、2戦連続今季5度目となる1-0、リーグトップ11度目のクリーンシートをやってのけたのだった。

黒田剛監督はハーフタイムに、勝利のため次の1点を取りにいくのではなく、今の1点を守り抜くゲームプランを選手たちに再確認した。その心は?

「追加点を取れれば理想的だが、1-0でも勝ち切る我々の勝利の方程式をハーフタイムにもう一度再確認しながら、選手たちを送り出した。2点目を取ることよりも1点を守り抜くことの方が次のゲームに繋がっていくと選手全員が捉えて実践してくれた。やってはならないのは、リスクをおかすこと」

現代サッカーにおいて1-0は決してセーフティーリードではないが、指揮官は町田の守備に絶対の自信を持っていた。

「今季クロスからの失点はない。我々の強みや町田の守備コンセプトをしっかりと順守することによって、失点は絶対にしないと選手たちも確信を持っているため、このプランが成立する。前に人数を掛け過ぎて、カウンターを食らうことが我々にとって一番のリスク」

無失点の原動力となった谷も試合後、「先制した後はやるべきことがハッキリし、より相手も点を取らないといけないために前掛かりになるので、自分たちに優位に働く部分はあると思う」と胸を張った。

対する横浜F・マリノスは4連敗と苦しんでいたが、前節は首位争いをする鹿島に4-1の大勝。29分CKから軽い守備の対応で先制点を献上したが、前半の内にインサイドハーフ天野純のゴールで同点に追い付くと、52分天野の右CKをCBエドゥアルドがニアサイドで見事にすらして逆転。71分には右ウイングのヤン・マテウスのラストパスを受けた左ウイング・エウベルが絶妙なコントロールショットをズバリ。80分セルヴェットFC(スイス)への期限付き移籍から復帰した西村拓真のヘディングシュートはクロスバーに嫌われたが、試合終了間際には右SB松原健のラストパスに途中出場の植中朝日がスライディングしてゴールラッシュを締め括った。

これで横浜FMは8勝5分10敗の12位。7月16日にはハリー・キューウェル監督の契約解除、ジョン・ハッチンソンHCが暫定的に指揮を執ることが発表された。監督交代の責任を感じている選手たちのモチベーションは高い。そして何よりも第18節で町田に1-3の完敗を喫した悔しさを忘れてはないだろう。横浜FMのリバウンドメンタリティは要注意である。

果たして、首位を快走する町田が4連勝でサマーブレイクへ入るのか、指揮官交代の決断を下した横浜FMが連勝をマークするのか。『明治安田J1』第24節・町田×横浜FMは7月20日(土)・国立競技場にてキックオフ。当日は『エイベックス・マッチデー』として開催。キックオフ前にDa-iCEのスペシャルライブを実施。Fゲート付近ではふわふわ遊具やサッカーアトラクションが登場する。チケットはゼルビアチケット(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。