御嶽海が琴桜撃破、物言いがつく微妙な勝負制す「苦手な相手なのでいろいろ考えて」
大関経験者の西前頭2枚目御嶽海が大関琴桜との微妙な勝負を制し、3勝2敗の成績を収めた。
御嶽海は自分でもどっちか分からない微妙な勝負だったが、勝ってホッとしていると振り返った。
幕内上位に位置し、存在感を示している御嶽海は優勝争いの鍵を握る存在として期待されている。
<大相撲名古屋場所>◇5日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ
大関経験者の西前頭2枚目御嶽海(31=出羽海)が、大関琴桜(26=佐渡ケ嶽)と物言いがつく微妙な勝負を制した。
激しい主導権争いから土俵際で投げの打ち合い。琴桜が右からの上手投げ。御嶽海は投げられながらもうまく体を寄せながら下手投げを打った。軍配は御嶽海に上がり、物言い。協議の結果は琴桜の左肘が先に落ちていたと、軍配通りとなった。御嶽海は2勝3敗、琴桜は3勝2敗となった。
取組後、御嶽海は「自分でもどっちか分からない微妙な勝負でした。勝ってホッとしています。苦手な相手なのでいろいろ考えてやりました」と息をはずませて振り返った。
幕内上位に戻り、初日に新関脇の大の里を破るなど存在感を示している。「立ち合いしっかり踏み込んでいかないと自分の相撲をとれないので、しっかりやっていきたい」と言い、三役復帰に向けては「それは考える余裕ない。しっかり白星を重ねていきたいですね」。実力者だけに優勝争いの鍵も握る存在となりそうだ。