「どう考えても打撃戦」 拳四朗と激闘オラスクアガを歓迎、8年ぶり世界戦の加納陸「打ち勝つ」

AI要約

ボクシングのトリプル世界戦が20日、東京・両国国技館で行われる。WBO世界フライ級王座決定戦に臨む同級2位・加納陸(大成)は8年ぶりの世界挑戦。対戦相手の同級3位アンソニー・オラスクアガ(米国)とともに意気込みを語った。

加納は「勝ちにこだわった試合をしてベルトを獲り切ること」と決意を述べ、過去の経験やトレーニングの成果を誇示。一方、オラスクアガは過去日本での試合経験があり、打撃戦を歓迎する姿勢を見せた。

20日の試合で世界のベルトを巻くことを目指し、加納は自身の力を信じて悲願成就を掲げている。相手の力量を尊重しつつも、自らの強さを示すことに意欲を燃やしている。

「どう考えても打撃戦」 拳四朗と激闘オラスクアガを歓迎、8年ぶり世界戦の加納陸「打ち勝つ」

 ボクシングのトリプル世界戦が20日、東京・両国国技館で行われる。18日は都内で各選手が会見し、WBO世界フライ級王座決定戦に臨む同級2位・加納陸(大成)は8年ぶりの世界挑戦。対戦相手の同級3位アンソニー・オラスクアガ(米国)とともに意気込みを語った。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。戦績は26歳の加納が17勝(8KO)3敗1分け、25歳のオラスクアガが6勝(4KO)1敗。

 加納は言葉に決意を込めた。8年ぶりの世界戦。「テーマは本当に勝ちにこだわった試合をしてベルトを獲り切ること」。5月に走り込み合宿。フィリピン人パートナーとのスパーリングは120回も積んだ。「取り組んできたのは全体的な底上げ。チャンスで仕留めに行けるスタミナ面の強化だったり、たくさんトレーニングをこなしてきた」と胸を張った。

 日本ボクシングコミッション(JBC)の管理下では17歳だった2015年6月にプロデビュー。これ以前もフィリピンやタイで実戦経験がある。国内デビュー5戦目にWBOアジアパシフィック・ミニマム級王座を獲得。しかし、18歳だった16年8月、高山勝成(仲里)とのWBO世界同級王座決定戦で6回負傷判定負け。以降も2度敗れたが、2階級上げ、8年ぶりに世界戦へとたどり着いた。

 一方、オラスクアガの直近2試合は日本開催だった。昨年4月はWBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者だった寺地拳四朗(BMB)に挑戦。9回TKO負けしたが、好戦的なスタイルで激闘を生み、王者を追い詰めた。日本のファンにも馴染みのある選手だ。

 加納は「どう考えても打ち合いにはなる。そこでしっかり自分が打ち勝つ試合内容を見せたい」と打撃戦を歓迎。「本当に調子がよさそう。イメージはパンチ力のある、凄い若くて勢いのある選手だなと思います」と相手の印象を語り、「20日は自分の名前がリングで読み上げられて、世界のベルトを巻いている姿をお見せしたい」と悲願成就をイメージした。