「僕は亡命はしたくない」通算150セーブ達成の中日守護神〝ライマル〟が今オフ大争奪戦の主役に「決着ラインは16億円?」 参戦する球団は…

AI要約

中日のライデル・マルティネスが7月12日の阪神戦で通算150セーブを達成。史上19人目の快挙である。

マルティネスは50機会連続でセーブを挙げるなど、失敗しないクローザーとしての実績を積み重ねている。

番組でメジャーリーグ挑戦の可能性を問われた際、亡命したくないとしながらもドラゴンズへの愛を公言するマルティネスに注目が集まっている。

「僕は亡命はしたくない」通算150セーブ達成の中日守護神〝ライマル〟が今オフ大争奪戦の主役に「決着ラインは16億円?」 参戦する球団は…

 中日のライデル・マルティネスが7月12日の阪神戦(バンテリンドーム)で、通算150セーブを達成した。史上19人目。外国人としてはデニス・サファテ(ソフトバンクなど、234セーブ)、マーク・クルーン(巨人など、177セーブ)に次いで3人目で、登板283試合目での到達は、クルーン(250試合)、馬原孝浩(ソフトバンクなど、267試合)、山崎康晃(DeNA、275試合)に次ぐスピード記録であった。

「ファンの皆様の前で150セーブを達成できてうれしい」

 本拠地のファンに感謝を伝えた右腕だが、その凄さはこうした成功よりもこの前日(DeNA戦、横浜)の失敗でこそよくわかる。1点差で9回のマウンドに上がり、2死から四球を出し、牧秀悟にライトフェンス直撃の同点二塁打を打たれた。試合は延長10回にサヨナラ負け。中日がこの日のような「8回終了時にリードしていた試合」を落とすのは2021年9月8日以来のことで、何と143連勝でストップした。

 もちろん大差のケースもあるのでこのすべてにマルティネスが関わっているわけではないが、右腕自身も昨シーズンの5月3日以来、実に50機会連続でセーブを挙げていた。まさに失敗しない男。打たれてニュースになるクローザーなのである。

 そのマルティネスの言動に、かつてないほどの注目が集まっている。きっかけとなったのは、CBCテレビのドラゴンズ応援番組「サンデードラゴンズ」でのインタビューだ。今シーズンで3年契約が終了するマルティネスに、番組では大胆にも「メジャー挑戦の意思があるか?」を質問。キューバ人の選手がメジャーリーグでプレーするには制度上、亡命する必要があるため仮にそんな希望があったとしても「チャンスがあれば」などと答えるはずはないのだが、マルティネスは律儀にこんな言葉を発している。

「先のことはわからないけど、キューバ人である僕が大リーグに行くには亡命しなければならない。でも僕は亡命はしたくないんだ。本当のことを言うけど、僕はドラゴンズにいたい」

 亡命への思いを否定(当たり前だが)した上で、溢れんばかりのドラゴンズ愛を公言した。これにはSNS上では「涙が出てきた」「ライマル好きすぎる」などと歓喜の声があふれていた。