松陽・柏木徹平「最後まで投げて終わらせたい」コールド負けも笑顔で投げ抜いた530球/神奈川

AI要約

松陽の柏木徹平投手は、武相にコールド負けを喫し、530球を投げて夏の終わりを迎える。

柏木は強い気持ちで4試合を戦い、最後まで投げ切る姿勢を見せた。

未来への期待を秘めながら、受験勉強に励む日々を過ごす彼の姿が描かれる。

松陽・柏木徹平「最後まで投げて終わらせたい」コールド負けも笑顔で投げ抜いた530球/神奈川

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 松陽(神奈川)柏木徹平投手(3年)>

 <高校野球神奈川大会:武相7-0松陽>◇16日◇4回戦◇サーティーフォー保土ケ谷球場

 松陽の柏木徹平投手(3年)は、この夏530球目をはじき返され、コールド負けとなった。涙なし。すがすがしい表情でマウンドを降りる。序盤から最後までマウンド上で笑顔。理由もあった。

 「武相の選手1人1人がなんか、かっこ良く見えて。すごいバッターがそろっていて、もうどんな球でも打ってやるぞみたいな気持ちが感じられて」

 第1シードを相手に初回、連続四球からの先制2点適時二塁打。1番、2番、3番打者といずれも深いカウントを作ったものの、わずかな差で全てやられた。「ちょっと弱気になってしまったところはあったと思います」。誤差が全て良い方向に向かえば、試合結果も違っていたかもしれない。武相サイドが「今日は我慢、我慢」と連呼したほどの好投手だった。

 4試合で530球を投げ、42奪三振。3回戦の上矢部戦では175球で完投した。球数制限や複数投手制がクローズアップされる時代に「最後まで投げて終わらせたいから」と強い気持ちでやり抜いた。野球を続けるかは未定。夏休みは「受験勉強します」。我慢、我慢の先にきっと、素晴らしい桜が。【金子真仁】