届かなかった「夏1勝」後輩に託した目標 布施工科の堅田優空主将

AI要約

八尾対布施工科の試合で、堅田優空主将が逆境から立ち上がり、マウンドでの活躍や打撃でチームを奮起させた。

堅田主将は涙ながらに次世代に1勝を託し、成長とチームの未来を期待した。

この試合は、八尾の粘り強い戦いと布施工科の根性が感じられる激戦となった。

届かなかった「夏1勝」後輩に託した目標 布施工科の堅田優空主将

 (15日、第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 八尾13―1布施工科=五回コールド) 

 二回までに12点を奪われた。嫌な空気が漂うなか、ショートを守っていた布施工科の堅田優空(ゆう)主将(3年)が三回からマウンドに上がった。「まだまだいける。絶対に抑える」と闘志を燃やしながら。

 夏の大阪大会での1勝をチームの目標にして、やってきた。コールド負けが続いていたのが、大量失点しても、試合をひっくり返せるようになっていた。

 四球で走者を出したが、思いっきり腕を振った。勝負球の真っすぐで、三振。次の回も三振を奪った。

 打撃では四回にレフトへ安打を放った。これをきっかけに、チームは満塁まで好機を広げた。

 投手として2イニングを投げ2奪三振、打者としては2打数1安打。試合後、堅田主将は涙を見せながら「2年生が絶対にかなえてくれるはず」と、届かなかった目標の「夏の1勝」を後輩に託した。(岡田真実)