比嘉大吾、5年5カ月ぶり世界王座なるか…体重超過、無期限資格停止へて“完全復活”「戻ってこられてうれしい」【ボクシング】

AI要約

比嘉大吾が5年5カ月ぶりに世界王座返り咲きを目指し、井上尚弥の防衛戦セミファイナルでWBOバンタム級王者・武居由樹に挑む。

比嘉は体重超過でフライ級王座を剥奪され、厳しい処分を受けた過去を持ちながら、復活を果たしている。武居も強打に対応し、ハードパンチでKOを狙う意気込み。

両選手の対戦は注目を集め、激しい試合が期待されている。

比嘉大吾、5年5カ月ぶり世界王座なるか…体重超過、無期限資格停止へて“完全復活”「戻ってこられてうれしい」【ボクシング】

 強打で名をはせた元WBCフライ級王者・比嘉大吾(28)=志成=が、5年5カ月ぶりという、例を見ないほど長い間を置いての世界王座返り咲きを図る。9月3日、東京・有明アリーナで開催される世界4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)の防衛戦セミファイナルで、WBOバンタム級王者・武居由樹(大橋)に挑む。

 900グラムの体重超過でフライ級王座を剥奪され、その状況で行われた変則タイトルマッチで初黒星を喫したのが2018年4月。世界王者の体重超過が初だったこともあり、無期限資格停止の厳しい処分を科された。資格が回復されリングに復帰したのは1年10カ月後の2020年2月。迷いもあり現IBFバンタム級王者・西田凌佑(六島)に判定負けするなど不本意な試合もあったが、昨年12月に世界上位ランカーを4回KOで下し完全復活していた。

 「(世界戦に)戻ってこられてうれしいです。パンチのある選手なので、すぐ終わったり終わらされたりする可能性があるので、気を引き締めて前に出たいと思います」と、合宿先の長野県からリモートで会見に参加した比嘉は気合を入れた。

 受けて立つ武居も「客観的に見て本当におもしろそうなカード。決まった時からわくわくしていますね。がんがん前に出てきて気持ちの強くてハードパンチャーというイメージがあります。それに対応してばちっとKOで倒す、そんな試合をしたいと思います」と話した。