【競輪】真杉匠がG2初制覇!「初手の並びは想定外」…サマーナイトフェスティバル

AI要約

真杉が激しい戦いを制してサマーナイトフェスティバル(G2・松戸)で初の夜王の座を獲得した。

真杉は道中で脇本と古性との激しい戦いを繰り広げ、最終1角で近畿勢を追いかけて逆転勝利を収めた。

真杉は負傷からの巻き返しを果たし、自転車の調子も良くなり、コンディションを整えてきた。

【競輪】真杉匠がG2初制覇!「初手の並びは想定外」…サマーナイトフェスティバル

◇サマーナイトフェスティバル(G2・松戸)

 ライバルの激しい抵抗をはねのけて、真杉が初の夜王の座に就いた。道中は正攻法の脇本―古性の3番手。残り3周で上昇してきた北井を脇本が突っ張り、下がってきた郡司を冷静にさばく。最終1角で仕掛けた近畿勢を追いかけて仕掛けると、古性の強烈ブロックを食らったが、再び踏み込んでVゴールを駆け抜けた。

 息をはずませながら引き揚げてきた真杉は「初手の並びは想定外だったが、郡司さんはしのがないと、チャンスがないと思ったので。脇本さんがすごいかかりだったし、古性さんのブロックで失速したが、下りでもう一度踏んで何とか乗り越えられた。吉田さんとワンツーが決められて良かった」。G2初制覇を満面の笑みで素直に喜んだ。

 S級S班で迎えた今年前半は、1月の練習中の負傷により、大幅な出遅れ。2月に戦線復帰したものの、なかなか本来の走りを取り戻せずにいた。巻き返しへ試行錯誤を繰り返してきたフレームのセッティングもようやくマッチしてきたようで、折り返しをいい形で滑り出した。「今年はだいぶ出遅れたので後半戦のいいスタートが切れた。最近の中では、自転車が進んでいたし、不安なく走ることができた」。2連覇がかかる来月のオールスター(平塚)へ着実に上昇気流に乗ってきた。(上倉 健)

 ◆真杉 匠(ますぎ・たくみ)1999年2月1日、宇都宮市生まれ。25歳。作新学院高卒。日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)113期生として、2018年7月にデビュー(函館〈1〉〈1〉《3》着)。23年8月「オールスター」(西武園)で初タイトルを獲得し、同年11月「競輪祭」も制した。G2は初制覇。175センチ、76キロ、太もも61センチ。血液型A。