「僕の誕生日だからたくさん打ってくれ」 捕手は円陣で声をかけた
AI要約
武生は井上和洋捕手の誕生日を祝うためにたくさん打とうとするも、大野に敗れる。
井上捕手はリードを守るために奮闘するも、勝利には至らず。
井上捕手は自身の勇気不足を反省し、涙ながらにその原因を語った。
（13日、第106回全国高校野球選手権福井大会1回戦、武生5―8大野）
「今日は僕の誕生日なので、みんなたくさん打って祝ってくれ！」。武生の井上和洋捕手（3年）は試合開始直前、ベンチ前での円陣で仲間たちに声をかけた。
武生は二回に1点を先取したが、三回に逆転されてリードを許す展開に。4投手の継投になり、井上捕手は懸命に配球を考えてリードしたが、大野打線に計14安打を喫して敗れた。武生は計9安打で、井上捕手も九回に二塁打を放った。
井上捕手は「もっと早く好機で自分が打てていれば……。投手陣の調子はいい方で、負けたのは自分が勇気を持って内角や変化球を要求できなかったからです」と話し、涙が止まらなくなった。（鎌内勇樹）
