【ボクシング】元世界2階級王者粟生隆寛トレーナー「勝てる感覚」那須川相手ロドリゲス練習視察

AI要約

プロボクシングWBA世界バンタム級7位の那須川天心とWBA世界バンタム級4位ジョナサン・ロドリゲスが世界ランカー対決を控え、ロドリゲスが有利な雰囲気を感じている。

対戦相手として過去最強の戦いになり、粟生隆寛トレーナーはロドリゲスの強さに注意を払い、しっかりと準備をしている。

那須川はWBO世界同級3位のスパーリングパートナーと練習を重ね、試合に向けて調整を続けている。

 無敗の格闘家でプロボクシングWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)と20日、東京・両国国技館で世界ランカー対決(120ポンド契約体重10回戦)を控えるWBA世界バンタム級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)が12日、都内のジムで練習を公開した。那須川の指導を担当する元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナー(40)がロドリゲスの公開練習を視察し「雰囲気として勝てるなという感覚がだんだんと出てきた感じ」と手応えを示した。

 ボクシングキャリア、世界ランキングともに格上となる過去最強の対戦相手となる。公開練習はミット打ち、シャドーボクシング各2回ずつと短い時間だったが「本気ではやらないし、本気でやる時期でもある。そこまで特別スピードがあるわけでもない。近い距離と右フックの警戒はしたい。しっかり駆け引きして戦わせようと思う。いく時はいくと。注意していることは注意して、油断させないようにしながら天心に伝えたい」と説明した。

 那須川は6月中旬から開始したWBO世界同級3位クリスチャン・メディナ(24=メキシコ)らとのスパーリングを続けている。13日にスパーリングを打ち上げる予定だという。粟生トレーナーは「めっちゃ上がってきました。昨日(のスパーリング)はこの時期で良く動いた、良く動けた、良くできた感じだった。先々週、ものすごかった。今、その感じが戻ってきた。本人の意識的なものもあるでしょうが、はまってきたなと。練習パートナーがすごく良くて、充実した実戦練習になったと思う」と現状報告していた。【藤中栄二】