【東京V】城福監督「歴然とした差を見せられた試合」から59日、町田と14日「リベンジマッチ」

AI要約

東京ヴェルディはFC町田ゼルビア戦に向けて、前回の大敗からのリベンジを誓ってチームを奮い立たせている。

主将の森田晃樹が復帰への準備を進めており、チームも一丸となって前進の姿勢を示している。

対戦相手である町田ゼルビアに対しては、予測不能な要素もあるが、熱い闘志で立ち向かう準備を整えている。

【東京V】城福監督「歴然とした差を見せられた試合」から59日、町田と14日「リベンジマッチ」

 「リベンジするために今日から変わろう」

 東京ヴェルディはFC町田ゼルビア戦(14日、味スタ)に向けて、動画をアップしている。前回5月19日、アウェーで0-5という衝撃的な大敗を喫した。そのオフ明けのミーティングの内容をクラブ公式のYouTubeで公開している。

 「日々の習慣を変える」「俺らも変わる覚悟で」「向こうは優勝争いして、おれらは残留争いでしょ、それで済まされないでしょ」「今日からリベンジするために変わるんだ、俺らが」城福浩監督(63)は目をむき、熱い言葉を選手たちに投げかけていた。

 7月12日、その町田戦に向けた会見が東京・稲城市のクラブハウスで行われ、城福監督はあらためて熱い胸の内を言葉にした。

 「歴然とした差を見せられた試合だったと思います。自分たちがJ1でどういうふうに生き残っていくかという意味でも、少し目をさまさせられた。何か一つを変えればすべてが変わるわけでなく、一つ一つの取り組みをよりレベルを上げていくんだというところを感じさせてくれた試合だった」

 そして今回の町田戦では、主将の森田晃樹の戦列復帰が見られそうだ。

 天皇杯で湘南と対戦した10日、その午前中に練習試合を組んだ。天皇杯から外れたメンバーで構成された中、森田も出場した。

 「ユースも呼んで時間配分はしましたけど、リバウンドも含めて今のところ問題ないという意味では、彼も(町田戦の)選択肢に入る可能性は」と明言した。

 対する町田は攻守に渡るキープレーヤーだったFW平河悠がイングランド2部のブリストル・シティーへ移籍。どういう展開になるのか、不透明な要素がそろう。

 ただ城福監督は「町田さんは選手層を含めたチーム力があるからこそ、今の順位にいる。ましてや、こういうポジティブじゃない状況の時にこそ、反骨心を出してしっかりと勝ち点3を取っているチーム。おそらくこういう事態もプラスに変えようとしてくるでしょうし、それを変えてきたチームなので、我々とするとむしろ手ごわいなと思います」。そう言って表情を引き締めた。

 両サポーターだけでなく、Jリーグファンが注目するカード。同じ東京にあり、J2時代からしのぎを削り、それぞれのクラブの成り立ちや背景も異なる。相手の黒田剛監督は高校サッカーから転身した、まさしく「勝負師」。Jリーグ公式戦500試合に到達した名将、城福監督との指揮官対決にも注目が集まる。

 「我々がまったく通用しなかった最初の対決から、どこまで自分たちらしさを見せながら、対等に、あるいは対等以上に戦えるのかっていうのは楽しみでもあります。クラブもリベンジマッチのような形で盛り上げてくれていますけど、我々はもう1歩前進するのみなので。もちろん選手は前回対戦のスコア含めて忘れているはずがない。ただ、やれることっていうのは、自分たちが今やれる成長を確かめるということ。それを確認する試合だと思います。他のJリーグの試合と何が違うかって言うと、僕は何も違わないと思いますけど。ただJリーグの中で自分たちがどういう立ち位置で今見られているのかっていうのは、今首位のチームと対戦して、そこはしっかりつかめる試合になるのかなと思います」

 5月19日から56日。屈辱にまみれたチームがどういう姿を見せるのか、興味が尽きない。