福井大会開会、28校が堂々行進 「一番熱い夏に」と選手宣誓

AI要約

全国高校野球選手権福井大会の開会式が行われ、全28校の選手たちが入場行進し、選手宣誓も行われた。

選手宣誓では福井工大福井の主将が熱い気持ちを表明し、スタンドから大きな拍手が送られた。

司会の2人も晴れ舞台でしっかりとした進行を行い、選手たちのサポートをした。

福井大会開会、28校が堂々行進 「一番熱い夏に」と選手宣誓

 第106回全国高校野球選手権福井大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の開会式が11日、福井市のセーレンスタジアム(県営球場)であり、全28校が参加した。試合は13日から同スタジアムと敦賀市総合運動公園野球場で始まる。(鎌内勇樹)

 開会式では28校の選手たちが校名のプラカード、校旗に続いて3列になって堂々と入場行進した。昨夏の福井大会を制した北陸の小矢宙歌主将(3年)が優勝旗を返還した。

 県高野連の竹本俊穂会長は「大好きな野球を心から楽しみ、仲間との絆を胸に、高校生らしいはつらつとしたプレーで甲子園を目指し、多くの人に元気と感動を与えてください」とあいさつ。県教育委員会の藤丸伸和教育長は「自分を信じ、仲間を信じ、対戦相手をリスペクトし、支えてくれた皆さんへの感謝を忘れず、ベストを尽くしてください」と呼びかけた。

 朝日新聞の乗京真知・福井総局長は、大会歌の「栄冠は君に輝く」を作詞した加賀大介さんが、けがで右足を切断して野球ができなくなった経緯を紹介し、「皆さんが栄冠を捧げたい『君』は誰ですか。大会を終えた時、胸を張って堂々とありがとうと言おうじゃありませんか。主人公は皆さんです。はつらつと思い切ってプレーしてください」と激励した。

 式では高校野球の発展に尽くした指導者に日本高野連と朝日新聞社が贈る育成功労賞の表彰もあり、竹本会長から金津の斎藤滋監督(57)に表彰状が手渡された。(鎌内勇樹)

■「一番熱い夏に」と宣誓

 選手宣誓は、福井工大福井の笹島夕聖主将(3年)が務めた。「自分の言葉でしっかりと文言を考え、成長した姿をみせたい」と準備し、壇上に立った。

 すっと背筋を伸ばし、「野球ができる感謝の思いを背負い、この大会に参加する全員の思いを一つにして、福井大会を(全国で)一番熱い夏にします。全力で白球を追い、感動と勇気を与えることを誓います」と力強く話すと、スタンドの観客や各校の控え部員らから大きな拍手が送られた。

 開会式の後、笹島主将は「スタンドにいる親やおじいちゃんの顔が不安そうに見えたので、しっかりうまくやろうと気を引き締めた。100点の出来でした」と話した。(鎌内勇樹)

■司会の2人、晴れ舞台をサポート

 開会式の司会は、藤島の黒川葵さんと、奥越明成の石田英美里さんが務めた。はっきりとした発声で、落ち着いて式の進行にあたった。

 2人は希望者から抽選で選ばれた。重責を果たし、黒川さんは「詰まるところを何度も練習してきました。選手たちの晴れ舞台をサポートできてうれしい」と語った。石田さんは「あまり緊張せず、思った通りにできました。よいアナウンスで選手たちがいいスタートを切れるように、1週間前から練習しました」と話した。(鎌内勇樹)