“自己最長”で迎えるメジャー 畑岡奈紗は久々の帰国もモチベーションに

AI要約
畑岡奈紗が4カ月ぶりに帰国を楽しみにしているパッティングに重点を置いて調整を行ったメジャーでの成績向上を目指す
“自己最長”で迎えるメジャー 畑岡奈紗は久々の帰国もモチベーションに

◇海外女子メジャー◇アムンディ エビアン選手権 事前(10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523yd(パー71)

「あと何十時間かな」と、畑岡奈紗の中でカウントダウンが始まった。今週を終えたら、約4カ月ぶりに茨城の自宅に帰る。これだけ日本を離れたのは自己最長。「いままでは、3カ月と数週間くらい。更新しちゃいました」と久々の帰国を楽しみにしている。

3月下旬の「ファーヒルズ朴セリ選手権」に向けて渡米してから、ここまで11試合に出場。2週前の「ダウ選手権」を終えて、前週のオープンウィークはフロリダの自宅で調整を行った。

重点を置いたのは、「ここ何週間かしっくり来ていなかった」というパッティング。3試合前の「ショップライトLPGA」で、パターをジュニア時代から愛用してきたセンターシャフトからベントネックに変更し、グリップの握り方もクロスハンドから順手に変えていた。当初はかみ合っていたが、「右手が強く入ってしまうときがある」とダウ選手権の途中でクロスハンドにチェンジ。「結局はクロス」と、今週は慣れた握りに戻して戦うつもりだ。

今季メジャー3試合の自己ベストは4月「シェブロン選手権」の13位。3週前の「全米女子プロ」では、メジャーで14試合ぶりの予選落ちを喫した。「今年はメジャーで思うようにいっていないことが多いんですけど、なんとか成績を出せればいいなと思います」。昨年大会は優勝争いに絡んで3位。過去4回の出場で、予選落ちは2019年の1度しかない。

「来週帰れるっていうのがあるので、頑張れると思います」と、長く続いた転戦の区切りまで、あともうひと踏ん張り。心待ちにする帰国もモチベーションに、メジャー初優勝をかけた4日間に臨む。(フランス・エビアン/谷口愛純)