身長162センチでも存在感 泥臭さで光った錦江湾・瀬脇響心主将

AI要約

錦江湾の瀬脇響心主将が泥だらけのユニホームで奮闘する姿が印象的だった。

瀬脇主将はヘッドスライディングやダイビングキャッチなど勇敢なプレーでチームを鼓舞したが、残念ながら逆転負けを喫した。

身長162センチと小柄ながらも、リーダーシップを発揮しチームを引っ張る存在であり、涙ながらに仲間への感謝の気持ちを述べた。

身長162センチでも存在感 泥臭さで光った錦江湾・瀬脇響心主将

(10日、第106回全国高校野球選手権鹿児島大会1回戦 錦江湾4―6加治木)

 錦江湾の瀬脇響心(ひびき)主将(3年)は序盤からユニホームが泥だらけ。「実力もないので声を出し、泥臭くやるしかないので」

 この日は、最初の打席から一塁にヘッドスライディング。アウトにはなったがチームを奮い立たせた。四回の第2打席でも頭から一塁に突っ込み、内野安打に。さらにヘッドスライディングで二盗を決めた。三塁の守備ではダイビングキャッチだ。

 試合は中盤に逆転を許す苦しい展開。自身も六回の一、二塁の好機に三振を喫するなど「これまでやってきたことが出しきれなかった」と悔やんだ。

 身長162センチと小柄ながらリーダーシップを買われて主将に指名された。佐々木貞明監督は「練習メニューを組み立てるなどチームの先頭に立つ大きな存在だった」。

 仲間に対し「最後までついてきてくれて感謝しかない」と思いを口にした瀬脇主将。チームに3年生は4人だけ。「4人でもっと長い夏を過ごしたかった」と涙を流した。(仙崎信一)