ドジャース・大谷翔平、「30歳初アーチ」の28号弾 ロバーツ監督「ゾーンさえ整理すれば天賦の才能がある」しっかり見極め四球も2つ

AI要約

大谷翔平選手が4試合ぶりの28号本塁打でメジャー通算200本塁打に王手をかける

チームは5―3で競り勝ちし、2連勝を達成

ロバーツ監督は翔平の復活を讃え、30代も進化が期待されるとコメント

◇6日(日本時間7日) ドジャース5―3ブルワーズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4試合ぶりの28号でメジャー通算200本塁打に王手をかけた。2打数2安打2四球1死球と全5打席出塁。チームは5―3で競り勝って2連勝とした。

 5日に誕生日を迎えたばかりの大谷が、”30歳初アーチ”をかけた。8回。代打のバルガスが勝ち越しソロを放った後だった。1死一塁から、中継ぎ左腕ハドソンの内角カットボールをうまくタイミングを合わせて一閃。低い弾道で131メートル弾が右翼席に突き刺さった。リーグ単独トップを独走する4戦ぶり一発の28号ソロは、1日遅れの祝砲となった。

 前日は3打席連続三振を喫するなど精彩を欠いた。7月に入ってボール球に手を出す場面が増えたが、この日は第1打席から高めに「目つけ」しているようだった。ボールゾーンはグッとこらえて2四球。死球もあって3打席連続で出塁後、6回の第4打席は16打席ぶり安打となる三塁打を右中間に飛ばした。

 ロバーツ監督は「翔平は自分自身でリセットして調子を取り戻すと思っていた。しっかりとボール球を見送って四球も取ったし、いつもの翔平に戻った」と話し、「打撃は難しい。翔平にはどのチームもベストを尽くしてくるから。でも、ストライクゾーンをちゃんと整理していれば、あとは天賦の才能がある。こんな選手は見たことない」と熱弁を振るった。

 この1本でメジャー通算200号に王手をかけた。日本選手が誰も届いていない数字も、大谷にとっては通過点にすぎない。30代に入って力が衰える選手も少なくないだが、大谷は類いまれな才能に加えて、長期的プランで肉体を鍛錬している。30代も進化する姿が見られそうだ。