[MOM4756]大津MF嶋本悠大(3年)_2発に加え、PK獲得。注目ボランチが“基準”の質と強度、得点力も示す

AI要約

プレミアリーグWESTで6連勝中の首位・大津高が静岡学園高を8-1で圧倒。10番の嶋本悠大が2ゴールを含む活躍を見せ、チームを牽引。

嶋本はボランチから攻撃に絡むプレースタイルでゴールを量産し、チームの勝利に貢献。成長を感じさせるプレーを見せている。

将来のA代表入りを目指す嶋本は、Jクラブの練習参加や年代別代表選出も視野に入れ、さらなる飛躍を目指している。

[MOM4756]大津MF嶋本悠大(3年)_2発に加え、PK獲得。注目ボランチが“基準”の質と強度、得点力も示す

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]

[6.30 プレミアリーグWEST第10節 静岡学園高 1-8 大津高 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド]

 プレミアリーグWESTで6連勝中の首位・大津高(熊本)は、試合開始からの23分間で4ゴールと難敵・静岡学園高(静岡)を圧倒。中でも10番MF嶋本悠大(3年=ブレイズ熊本出身、U-17日本高校選抜)の動きが際立っていた。

 前半6分、PAでMF舛井悠悟(3年)の折り返しを引き出す。ボールがやや緩く、「自分も、追いつけるかなと思って」という状況だったが、DFよりも先に触れたところで倒されてPKを獲得する。

 このPKをFW山下景司(3年)が決めて先制。さらに前半12分、嶋本は右SB野口悠真(3年)のPAへのパスに走り込む。そして、「上にGK越えれば入ると。GKを越えるかだけ意識しました」という1タッチのループシュートで鮮やかにゴールネットを揺らした。

「最近は(インターハイ)県大会の決勝や(前節の鹿児島)城西戦(のゴール)だったり、2列目から飛び出していくことはとても意識しているんで。得点に結びついてるっていうのはとても大きいかなと思っています」。ボランチからPAまで入り込む動きで2つのゴールをもたらした。

 特に序盤はそのテクニックとアイディア、強度で相手との差を生み出した。「自分はこのチームの中心というか、自分がそのゲームの強度や質を自分のプレーで見せるっていう立場だと思ってるんで、前半のプレーはとても強く意識してやっています」。高い強度の守備でマイボールに変えると、ボールを失わない力を見せる。

 狭い局面でも、巧みに浮かしたボールコントロールと正確なトラップで打開。“基準”の質と強度を示したMFは、遠い位置でフリーの味方を見逃さずに展開するなどゲームメークの部分でも存在感を放っていた。

 チームはその後ボールを保持される時間がやや増えたものの、後半に再びギアを上げて3得点。嶋本は後半45分、PAでMF兼松将(3年)からラストパスを受けると、冷静にDFをかわして右足シュートを叩き込んだ。味方のお膳立てに感謝の2点目。これで今季の得点数は、ボランチながらリーグ5位タイの6得点となった。チームは学校のテスト明けでコンディション面の不安もあったというが、8-1で快勝。嶋本は中心選手としての役割を果たし、快勝へ導いた。

 嶋本はブレイズ熊本時代、“偽ボランチ”のような役割をする左SBだったという。大津へ進学した際の希望はトップ下など攻撃的なポジションで「元々ボランチを高校でやろうと思ってなくて」と振り返る。

「それでも、(山城朋大)監督とかが自分の使い方っていうか、ボランチを選んでくれたのでとてもありがたい」。1年時からボランチを務め、プレミアリーグも経験。2年時には主軸としてリーグ戦や夏冬の全国大会を経験した。名門校の10番として戦う今年は、U-17日本高校選抜でも中心選手に。現在は1年前に自身が思い描いていたよりも「だいぶ成長しています」。

 目標は「何でもできるプレーヤーがいいです」。ゲームメークも、守備も、アシストも、得点もできる選手になることを目指している。この日はそれを表現していた印象だが、守備面についての課題を口にしていた。

「もっと自分は、守備でボールを個人の力で取れるようになりたいと思っていて、試合前から守備は強く行くっていうのを意識してるんですけど、自分の中ではまだまだ」。また、点差がついた状況ではあったものの、後半は攻撃時にボールを相手に引っかけてしまう部分もあった。強度も、質も貪欲にレベルアップさせる考え。ボランチの経験がまだ浅い分、自分のポテンシャルも信じて個の力を高めていく。

 2月にトレーニングパートナーとして札幌のキャンプに参加していたが、ここへ来てJ1、J2の計3クラブに練習参加。Jクラブからの注目度が高まっている。また、将来のA代表入りを狙う嶋本は、これまで経験のない年代別日本代表に選出されることも狙っていく。

 チームはこの日の白星でプレミアリーグWEST7連勝。リーグ戦、組み合わせの決まったインターハイでも対戦相手がこれまで以上に大津、そして嶋本を警戒してくることが予想されるが、「一人ひとりの個の特長を、相手にビビらずやっていくことが大事」(嶋本)。10番は輝き続けて目標のタイトルと個人の評価も勝ち取る。