55歳藤田寛之、無念…全米シニアOP日本勢初制覇ならず プレーオフで51歳ブランドに敗れる

AI要約

全米シニアオープン最終日、藤田寛之が準優勝

藤田寛之の安定したプレーが光ったが、プレーオフで屈する

日本人のシニアメジャー制覇は逃したものの、藤田寛之の実績は圧倒的

<米男子シニアツアー:全米シニアオープン>◇最終日◇1日(日本時間2日)◇米ロードアイランド州ニューポートCC(6954ヤード、パー70)

 シニアゴルフの海外メジャー大会、全米シニアオープンは1日、ロードアイランド州ニューポートCC(パー70)で最終ラウンドが行われ、悪天候サスペンデッド後に11番から再開した藤田寛之(55)は惜しくも準優勝だった。

 71で回り、通算13アンダーで並んだリチャード・ブランド(51=英国)とのプレーオフへ。18番での3ホール目で屈し、日本勢初の制覇はならなかった。

 それでも、大会を通しては抜群の安定感だった。第1日から首位に立ち、第3日まではフェアウエーを外したのは、わずか1回。キープ率は97・6%に上っていた。グリーンを外してもアプローチなど繊細な技術でカバーする。持ち味でもある、ミスをしない手堅いゴルフでスコアを伸ばし続けたが、最後は4歳下との死闘の末に力尽きた。

 日本ツアー18勝。12年に当時の最年長となる43歳で賞金王を獲得した。「中年の星」として13年にメジャーのマスターズに出場。50歳だった19年には当時ツアー最長の23季連続で賞金シードを獲得し、昨年9月に国内最高峰の日本シニアオープンで初優勝するなど、衰えぬ実力を見せていた。

 日本人のシニアメジャー制覇は、勝っていれば史上2人目だった。13年の全米プロシニア選手権を制した井戸木鴻樹以来を逃した。