荒天で月曜順延となった全米シニアOP 藤田寛之が残り8ホールで3打リード 海外メジャー初戴冠&完全優勝なるか!?【コラム】

AI要約

藤田寛之が全米シニアオープンで首位を独走し、初めての海外メジャー優勝に向けてチャンスをつかんでいる。

藤田は3日連続60台で安定したプレーを見せ、積極的な姿勢でリーダーボードを牽引している。

最終日は悪天候で中断があり、月曜日の決着となるが、藤田は自身のプレーに集中し、勝利に向けて臨む姿勢を見せている。

荒天で月曜順延となった全米シニアOP 藤田寛之が残り8ホールで3打リード 海外メジャー初戴冠&完全優勝なるか!?【コラム】

 海外男子シニアメジャー、全米シニアオープン最終日は悪天候のため順延となった。決着が月曜日に持ち越された大会で、初日から首位を走る藤田寛之が8ホールを残し、後続に3打のリードを守り海外メジャー初優勝のチャンスが広がった。

 64ホールを消化しフェアウェイを外したのはわずかに1回。パーオン率84.38%(54/64)の正確なショットで初日と3日はノーボギー。ここまでボギーを2つしか打っていない完璧な内容でトーナメントをリードしている。

「この大会に出られるだけでも幸せ」と語っていた藤田は3日目、昨季の年間王者で2019年覇者のスティーブ・ストリッカーとのラウンドに「間近で彼のプレーを見られて興奮しました。一緒にプレーできるのはとても名誉なことです」

 最終ラウンドも同組で回り2つスコアを伸ばした藤田に対し、ストリッカーは2オーバーと苦戦。前日「これほど正確なショットを打つトーナメントリーダーに追いつくには相当良いプレーをしなければ」と藤田を警戒していたが、現時点で6打のビハインドとなった。

 舞台のロードアイランド州ニューポートCCは全長7,024ヤードのリンクスタイプ。濃霧のためスタートが遅れた上、予報通り天候が悪化し最終組が10番ホールを終えた時点でサスペンデッドとなった。

「ゴルフは調子の良い日もあれば悪い日もある。どうなるか分からない」という藤田だが、ここまでの3日半はまるでゾーンに入っているようなプレーぶりだ。

「冷静さを保って安定したプレーを心がけているだけ。ここにいられることを幸運だと思い、そのことに集中したいと思っています」

 海外のシニアメジャーで「70」を切ったことのなった藤田が3日連続60台で首位を独走している。もしかするとメジャー初戴冠を完全優勝で飾るかもしれない。