【競馬・プロキオンS】無敗の大器・ヤマニンウルス、2年前衝撃デビューの小倉でファン待望の重賞初挑戦 斉藤崇師「能力は高い」と期待隠さず

AI要約

ヤマニンウルスは4戦4勝の大器で、オープン戦での重賞初挑戦。半年ぶりのレースだが、上々の仕上がりで期待が大きい。

2年前の衝撃的なデビュー勝ちを飾ったヤマニンウルスが待ちに待った重賞初出走。4戦無敗の身で小倉に帰ってくる。

斉藤崇師はヤマニンウルスの準備過程を説明し、仕上がりは良好。超大型馬であり、能力は高いが課題もある馬。

【競馬・プロキオンS】無敗の大器・ヤマニンウルス、2年前衝撃デビューの小倉でファン待望の重賞初挑戦 斉藤崇師「能力は高い」と期待隠さず

 今年は小倉で行われる「第29回プロキオンS」(G3・7日・ダート1700メートル)で、1番人気が確実視されるのが大器ヤマニンウルスだ。これまで4戦4勝で、いずれも楽勝。今回はオープンへの昇級初戦で、いきなり重賞挑戦となるが、不安より期待の方が大きい。半年ぶりだが、仕上がり面も上々。ここも通過点にしてみせる。

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 ファンが待ちに待った重賞初出走だ。2年前の小倉で、衝撃的なデビュー勝ちを飾ったヤマニンウルスが満を持して重賞の表舞台に立つ。

 2着馬に4秒3差をつける大差勝ちした新馬戦を見て、この馬に一目ぼれした人も多いだろう。1分44秒3のレコード勝ち。しかも2着ゴライコウはその後、JBC2歳優駿を勝つことになる。あれから2年。4戦無敗の身で、小倉に帰って来る。

 「前走後は平安Sを目標にして栗東に戻しましたが、裂蹄(てい)で時間が掛かって間に合わず、それで放牧に出してここに。帰厩後、立ち上げてからは順調です」と斉藤崇師はプロキオンS出走に至る過程を説明する。オープン入りを決めた雅S以来、半年ぶりとなるが、乗り込み量は豊富。2週前の栗東坂路での追い切りでは半兄ヤマニンサンパと併せて同入しており、「ぐいぐいと上がってきましたからね。1週前も坂路で思い通りの追い切りができました」と、もくろみ通りの仕上がりにある。

 前走時が582キロという超大型馬。そのため脚もとに負担が掛かりやすく、2年間でわずか4走と、ここまで大事に使われてきた。一戦ごとに階級を上げ、ついに訪れた初重賞の舞台。「順調さを欠くところがある馬ですが、能力は高いですから」と師も期待を隠さない。果たして、オープン馬相手にどんなパフォーマンスを見せるのか。デビューの地で、怪物ヤマニンウルスの第2章が幕を開ける。