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フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGPで優勝争いをしていたランド・ノリスとの接触により、両者ともマシンにダメージを受けてしまった。
フェルスタッペンは接触に対して10秒ペナルティを受けたが、自身のアグレッシブさについては擁護している。
フェルスタッペンとノリスの関係にも影響が出るかどうかは不透明で、今後の動向が注目される。
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レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGPの決勝レース終盤に、優勝を争っていたランド・ノリス(マクラーレン)と接触。ふたりは揃ってマシンにダメージを負い、フェルスタッペンは5位、ノリスは20位完走扱いに終わった。
この接触についてはフェルスタッペンに非があるとして、10秒のタイム加算ペナルティを科されることになったが、フェルスタッペンはノリスに対してアグレッシブすぎたわけでもなく、ノリスが指摘するようにブレーキング中に動いていたわけではないと主張した。
レース序盤は圧倒的な速さを見せていたフェルスタッペンだったが、中盤に「タイヤの感触が突然悪くなった」と無線で訴え、その後ピットイン。そのピットストップで痛恨の作業ミスがあり、ノリスに真後ろまで接近されると、ふたりは激しいバトルを展開した。その道中でお互いの動きを批判し合ったが、最終的には両者接触という最悪の結末となった。
レース後、ノリスとの接触について尋ねられたフェルスタッペンは「その時点では10秒ペナルティは、ちょっと厳しいと思った」と語った。そして「あの動きは、すごく攻撃的だったわけじゃない」とも釈明していた。
また接触する前、フェルスタッペンとノリスは、コースオフしながら首位を争うシーンが何度かあった。ノリスはこれについて、「フェルスタッペンがブレーキング中に動いた」と主張したが、フェルスタッペンはブレーキング中に動いたわけではないと説明した。
「僕が動いた時には、すでにブレーキをかけていなかったんだ。もちろん、外から見れば、ブレーキング中に動いているように見えるかもしれない。でも僕は、そういう状況で何をすべきかよく分かっていると思う」
「しかもそのうちのいくつかは、(ノリスが)非常に遅いタイミングで飛び込んできただけだ。イン側に飛び込んで、他のドライバーがそれを避けるのを願うだけ、そんな動きだ」
「どんなコースでも、そういうやり方になるわけじゃないと思う。でもこのコースのコーナーは、そういう動きにさせるんだ。僕も以前、そういうオーバーテイクを狙う立場に立ったことがあるけどね。それはコーナーの形状によるモノだと思うよ」
そして接触時の状況についてフェルスタッペンは、次のように振り返った。
「もちろん、彼が飛び込んでくるのが見えたから、少しイン側を守った」
そうフェルスタッペンは言う。
「そしてブレーキング中にリヤタイヤ同士が接触し、2台ともパンクしてしまった。もちろん、そんなこと起きてほしくないんだけどね」
そしてフェルスタッペンは、ノリスの方が攻撃的すぎたと考えていることを明かした。
「それが遅れて飛び込んでくる方の言い分だよ」
「あの動きは、立ち上がりを遅らせて、そして相手がハンドルを切ってコーナーを曲がってくれることを期待するだけの動きだったと思うけど、そうはならなかった」
「もちろん、ブレーキング中に動いたと言えるかもしれない。でも、動いた時にはブレーキを踏んではいなかったんだけどね」
「遠いところから、イン側に飛び込む。見た目は良いよね。僕も好きだ。でも、うまくいく時もあれば、うまくいかない時もある」
「今日はうまくいかなかったんだろう。でも、さっきも言ったように接触があったから、とても残念だ」
フェルスタッペンとノリスは、仲が良いことでも知られている。しかし今回の接触により、その関係に亀裂が生じるのではないか? そう尋ねられたフェルスタッペンは、次のように語った。
「それについては、そのうち話すことになる。でも、今じゃないだろうね」
「今は適切な時期じゃない。僕らは、レーシングドライバーだからね」
「ランドと僕は、少し年齢的な差がある(ノリスが24歳で、フェルスタッペンは26歳)。だから他のドライバーと比べると、下位カテゴリー時代に対戦したことはないんだ」
「でも、そうだね。僕らは今回のことから前に進まなきゃいけない」