「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析/F1

AI要約

フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツは、スペインGPでの脇役に満足していなかった。SF-24は高速コースで弱点を露わにし、バルセロナでも苦戦した。

ルクレールはチームがバルセロナの相性が悪いと認識し、今回のレースが上海GPでの難関に似ていると感じている。新しいアップグレードの導入には時間がかかるが、早急な対応が必要だと語る。

一方、サインツはメルセデスに対しても速さを欠いており、高速コース特性に弱いSF-24の課題を明かしている。開発の優先事項はこの弱点の克服であると述べている。

「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析/F1

 フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツは、先週のスペインGPで脇役に甘んじたことに満足していなかったが、彼らのマシンがバルセロナで4番目に速いマシンにすぎなかったことについては、中国GPと似た状況での苦戦を口にしていた。

 ふたりのドライバーは、中速から高速のコース特性がSF-24の弱点を露呈させたと考えてコースを後にした。

 ジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜いて4位になるまであと少しだったルクレールは、レース終了時にサインツ以上に落胆していた。ルクレールは次のようにレースを振り返る。

「すべての問題には理由があり、今回の苦戦にはできるだけ早く対処する必要がある。でもF1では、こうした問題の解決策をすぐに見つけることは簡単ではない」

 モナコGPで優勝を飾ったルクレールは、チームはバルセロナが相性の良くないコースでだと認識していたとし、「今シーズン最初の難関となったレースは上海で、そこで目にしたことがいくつかここでも起きた」と語っている。

「特定の問題に対処するための新パーツを導入する前に、少し時間が必要だ。あいにく24戦もあるシーズンでは、できるだけ早く挽回しなくてはならない。ライバルチームに対して非常に貴重なポイントを失っているからだ」

 そしてルクレールは、彼のマシンにいつ新しいアップグレードが導入される予定なのか質問されたが、すぐには答えていない。

「分からない。全員が全力で取り組んでいることは分かっているし、今予定されていることは、今後10レースのうちに実現することになるだろう。ただ、正確にいつになるかは分からない」

 一方、より分析的な見通しを持つサインツは、この問題についてはメルセデスがフェラーリよりも速いマシンを持っているとし、もう少し詳しい説明をした。

「僕は(ジョージ・)ラッセルがやったことを少し真似したのだが、0.1秒か0.2秒遅かった。シャルル(・ルクレース)は(ルイス・)ハミルトンがやったことを真似したけれど、それでも同じく0.1秒か0.2秒遅かった」

「ここは、昨年もっとも苦戦したコースだった。だから、僕たちにとってこのコースは単に相性の悪いコースであり、もう少し競争力を発揮できるコースが他にあるだろうという、ある種の希望もある」

「レッドブルやマクラーレンと勝利を争えるほどの競争力かは分からないが、より実力を出せることは確かだ」

 スペインでのSF-24が相対的にスピード不足となった理由について、サインツは次のように説明する。

「高速のコース特性のせいだと思う。中国やここ、あるいは鈴鹿のような長いコーナーのあるサーキットでは、いつも苦戦しているようだ」

「長い複合コーナーでは、コーナリングに多くの時間を費やすことになるし、さらに高速コーナーもある。そこが僕らの弱点だったし、今年もまだ弱い面がある。だからこのことは、依然として開発の優先事項だ」

「とくに、タイヤが摩耗してピークを過ぎるとさらに苦戦する。レースでのマシンコントロールがつねに難しいのはそれが理由だ」

[オートスポーツweb 2024年06月28日]