周冠宇「13位は僕らの望める最善の結果。これまでよりドライブが楽で、大きな前進だ」:キック・ザウバー F1第10戦決勝

AI要約

周冠宇はスペインGPで13位に入賞し、進歩を感じている。クルマのフィーリングが向上し、チーム全体にモチベーションを与えている。

バルテリ・ボッタスは16位でフィニッシュし、チームの戦略がうまくいかなかったことを反省。しかし、全体的なパフォーマンスは向上していると感じている。

チームとしては今後もさらなる改善を目指し、次戦オーストリアGPに向けて準備を進めている。

周冠宇「13位は僕らの望める最善の結果。これまでよりドライブが楽で、大きな前進だ」:キック・ザウバー F1第10戦決勝

 2024年F1第10戦スペインGPの決勝レースが行われ、キック・ザウバーの周冠宇は13位、バルテリ・ボッタスは16位でレースを終えた。

■周冠宇(ステークF1チーム・キック・ザウバー)

決勝=13位(65周/66周)

15番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ハード

 特にここ2~3戦と比べると、今日はいいレースができた。一日の大半を通じて、かなりの競争力があった。実際、ハースと戦えるなんて予想していなかったし、間違いなく進歩したという手応えがある。

 唯一の汚点は1周目だ。アウトサイドからいくつか順位を稼ごうと試みたところ、あやうくグラベルでコントロールを失いそうになったんだ。それでもリカバーはできたし、全員が完走したレースで13位というのは、僕らが望める範囲では最善の結果だったと思う。

 こうして進歩したことをうれしく思うよ。成績はそれほどでもないかもしれないが、クルマのフィーリングという点では、ちょっとしたブレークスルーのように感じている。これまでよりずっと楽にドライブできて、自分が望んだところへクルマをもっていくことができ、以前のように思いのままにコントロールできるんだ。これは大きな前進であり、これからも努力を続け、ギャップを縮めていこうというモチベーションをチーム全体に与えてくれる。

 できることなら、この調子を維持して、近いうちにポイント争いに復帰したい。僕らが中団グループのトップ付近にいたシーズン序盤の状態に、かなり近づいてきたと思う。オーストリアでもこういう感じで戦えるといいね。

■バルテリ・ボッタス(ステークF1チーム・キック・ザウバー)

決勝=16位(65周/66周)

12番グリッド/タイヤ:ソフト→ソフト→ハード

 チームとして戦略を分けることを選び、僕はアグレッシブな方で行くことにした。ソフトコンパウンドの感触は最初のうちは悪くなかった。実際、僕らはソフトがレースには最適なタイヤかもしれないと思っていたんだ。

 ところが、残念なことにその予想は外れて、走り始めてすぐにデグラデーションが始まった。僕は早めのピットストップを強いられ、最後のスティントが長くなりすぎた。その結果、ずっとタイヤマネージメントをしなければならず、本来のペースを発揮できなかったんだ。

 この週末の成果として持ち帰れるポジティブなことは、全体的なパフォーマンスという点で、最近のレースと比べるとかなりいい位置にいたように思えることだ。ジョウ(周冠宇)が最終的に13位でフィニッシュしたことがその証拠であり、僕としてもうれしいよ。

 今週末、僕らはまずまずの進歩を達成したが、まだやるべきことは多い。今後に目を向けると、次のオーストリアはコースレイアウトが大きく異なるが、まず予選でいいパフォーマンスを発揮して、また中団グループの戦いに加われればいいと思っている。スプリントがあるイベントだから、走り始めから良いフィーリングを得ることが重要になるだろう。

[オートスポーツweb 2024年06月25日]