阪神・才木の序盤の投球に岡田監督「ひょっとしたら完全試合いくかな」…八回まで無安打投球「やっぱり悔しい」

AI要約

阪神が3連勝し、七回に中野の3点打でリードを奪い、才木の好投もあり西武に勝利した。

才木は続投中に右脚がつり、しかし無失点で八回を無安打で抑え、7連勝を記録したもののノーヒットノーランを逃し悔しさをにじませた。

岡田監督は才木の投球に完全試合の期待を寄せ、フォームの変化や直球の威力が右脚のアクシデントにつながる一因だった。

 阪神3―0西武(交流戦=9日)――阪神が3連勝。七回、中野の2点三塁打で均衡を破り、前川の適時打で突き放した。8回1安打無失点の才木が両リーグトップの7勝目を挙げた。西武は7連敗。

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 阪神の岡田監督は一、二回の才木の投球を見て感じたという。「ひょっとしたら完全試合いくかな」。1巡目は威力十分の直球とフォークボールでねじ伏せた。2巡目からは配球を変え、スライダーとカーブを多投して的を絞らせない。四球こそ出したものの、1本の安打も許さない快投が続いた。

 七回、味方が3点を奪うと、ファンの期待は一気に高まる。だが、八回、先頭・源田への投球中に右脚がつった。治療を受け、再びマウンドへ上がり、源田を打ち取るも球威は落ちていた。続く代打の山野辺に右翼線への三塁打を浴びた。それでも、「打球は風に流されたし、仕方ない」と切り替え、得点を与えなかった。

 左脚をゆっくり上げ、タメを作るフォームだから、右脚への負荷は大きい。さらに、この日は「直球が(今年)一番良かった」といい、出力がいつも以上に高まった結果、右脚のアクシデントにつながった。

 八回一死まで無安打無得点。自身7連勝を飾ったが、「やっぱり悔しい。ノーヒットノーランをできるよう頑張る」。大記録へのチャンスは、きっと訪れる。(細田一歩)