スペースX、民間初の船外活動行う「ポラリス・ドーン」の宇宙船打ち上げ成功

AI要約

SpaceXが日本時間2024年9月10日に、有人宇宙飛行ミッション「Polaris Dawn」の打ち上げを成功させました。

ミッションでは商業船外活動や宇宙放射線の影響を研究し、最高高度1400kmに到達する予定で、約5日間のミッションが予定されています。

クルーは4名で、宇宙船「Resilience」を使用し、船外活動だけでなく光通信のテストも行われる予定です。

スペースX、民間初の船外活動行う「ポラリス・ドーン」の宇宙船打ち上げ成功

アメリカの民間宇宙企業SpaceX(スペースX)は日本時間2024年9月10日、民間主導の有人宇宙飛行ミッション「Polaris Dawn(ポラリス・ドーン)」の打ち上げを実施しました。Crew Dragon(クルードラゴン)宇宙船「Resilience(レジリエンス)」は無事にロケットから分離されたことを、SpaceXがSNSを通じて発表しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

ロケット:ファルコン9 ブロック5

打ち上げ日時:日本時間22024年9月10日18時23分【成功】

発射場:ケネディ宇宙センター(アメリカ)

ペイロード:Crew Dragon(クルードラゴン)宇宙船「Resilience(レジリエンス)」

Polaris Dawnは地球低軌道で史上初の商業船外活動などの実施を目的としたミッションです。クルーはコマンダーを務める実業家のJared Isaacman(ジャレッド・アイザックマン)さん、パイロットを務める元アメリカ空軍パイロットのScott Poteet(スコット・ポティート)さん、ミッションスペシャリストを務めるSarah Gillis(サラ・ギリス)さんとAnna Menon(アンナ・メノン)さんの4名です(Menonさんは医療担当も兼任)。

ミッションは5日間の予定で、船外活動は高度約700kmを飛行中に行われます。また、ミッション中の最高高度は約1400kmで、この高度に到達する有人宇宙飛行ミッションとしてはアメリカ航空宇宙局(NASA)のアポロ計画以来およそ半世紀ぶりとなります。Polaris Dawnでは船外活動の他にも人間の健康に対する宇宙飛行と宇宙放射線の影響をより深く理解するための研究や、SpaceXの衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」の通信衛星との間でレーザーによる光通信のテストも行われる予定だということです。

Source

SpaceX - POLARIS DAWN