「北欧、暮らしの道具店」のクラシコム、業績が好調。売上高70.1億円、営業利益10.8億円で2ケタ増

AI要約

クラシコムは2024年7月期に売上高と営業利益が増加し、特に「北欧、暮らしの道具店」が売上をけん引した。会員数やアプリダウンロード数も増加し、収益率の高さが特徴。

2025年7月期の連結業績は売上高が増加する一方、営業利益や当期純利益は減少が見込まれている。

クラシコムのビジネスモデルは送料の受領など利益率を確保する仕組みがあり、原価率や販管費率にも適切な対応がされている。

「北欧、暮らしの道具店」のクラシコム、業績が好調。売上高70.1億円、営業利益10.8億円で2ケタ増

「北欧、暮らしの道具店」の運営などを手がけるクラシコムの2024年7月期連結業績は、売上高が前期比15.7%増の70億1200万円、営業利益は同12.2%増となる10億8300万円だった。

セグメント別の売上高は、暮らしにフィットする商品を販売する「北欧、暮らしの道具店」が同10.2%増の66億7700万円。2023年8月1日に全株式を取得したファッションD2Cブランドを展開する「foufou」の売上は3億3500万円だった。

「北欧、暮らしの道具店」の公式スマホアプリは7月31日現在、累計379万ダウンロード。アプリ経由の注文数は、「北欧、暮らしの道具店」全体の約67%を占めている。

2024年7月期のエンゲージメントアカウント数は2023年7月期と比べて99万5000件増の786万1000件。累計会員数は同7万9000人増の67万9000人(うち新規会員数は同1万人減の7万9000人)。年間購入者数は同5000人増の20万7000人だった。購入者1人あたりの年間売上は、前期比7.8%増の3万2228円となっている。

2024年7月期の営業利益率15.4%が示すように、クラシコムのビジネスは収益率の高さが特徴。2024年7月期の売上総利益は43.8%で前期比0.4ポイント改善。仕入価格の変動については適切な価格転嫁によって原価水準を維持、オリジナル商品比率の上昇により全体の商品原価率は若干減少している。

売上高販管費率は同1.0ポイント増の28.4%。主な要因は、のれんなど償却費負担の増加によるもので、人件費などは増えたが適正水準を維持しているという。ほぼすべての注文において送料を受領するビジネスモデルを築いており、こうした点も高い利益率の源泉となっている。

クラシコムの2025年7月期連結業績は、売上高が前期比14.1%増の80億円、営業利益は同37.3%減の6億8000万円、経常利益は同39.2%減の7億円、当期純利益は同42.7%減の4億5000万円を予想している。