名大病院の学生、患者の電子カルテ画像をSNS投稿 手術中の画像も

AI要約

名古屋大学医学部付属病院で学生が患者の個人情報や画像をSNSに投稿する不適切な行為があったが、悪意はなく既に削除されている。

学生は2020年に患者の氏名や入院診療科名を含む画像を投稿し、手術画像も複数あったが患者特定はできず。匿名通報によって発覚し、大部分の画像は削除されていた。

病院は個人情報保護と倫理教育を強化し、再発防止に努めるとコメントした。

名大病院の学生、患者の電子カルテ画像をSNS投稿 手術中の画像も

 名古屋大学医学部付属病院(名古屋市昭和区)は、同大大学院医学系研究科の学生が、患者の電子カルテの個人情報や手術中の画像をSNSに投稿する不適切な行為があったと発表した。閲覧できたのは学生の周辺に限られ、投稿は既に削除されている。悪意はないとみられるが、「重大性の認識が欠如していた」としている。

 ホームページに14日付で公表した。学生は2020年3月、患者2人の氏名と入院診療科名、電子カルテ上の日時が分かる画像を投稿していた。患者や家族には経緯を説明し、謝罪したという。一方、臓器などが写った手術画像の投稿も複数あったが、患者は特定できず何人分かは不明という。

 いずれも個人のスマートフォンで撮影したものだった。今年5月13日に匿名の通報で発覚し、発覚時には大半の画像が削除されていたという。

 丸山彰一病院長は陳謝し、「学生への個人情報保護・倫理教育を徹底し、再発防止に努める」とするコメントを出した。(嶋田圭一郎)