子育て、商工振興などに関心 町民提案型で初会合 知名町まちづくり町民会議

AI要約

まちづくり町民会議が2024年度の第1回会合を開催。各委員が取り組みたいテーマを発表。

今年度は町民がテーマを決めて主体的に取り組む形式。出産・子育て、環境・エネルギー、商工振興などのテーマが話題となる。

次回会合では共通するテーマを持つ委員でチームを組み、活動を開始予定。

子育て、商工振興などに関心 町民提案型で初会合 知名町まちづくり町民会議

 まちづくりに関して町長へ提案などを行う鹿児島県知名町のまちづくり町民会議(長山美香会長、委員24人)の2024年度第1回会合が29日、町役場会議室であった。各自が今年度取り組みたいテーマを発表。「商工振興」「出産・子育て」などの悩みや課題解決策の提案などさまざまな意見があった。

 同会議は町民の主体的な参画と協働のまちづくりを推進する目的で18年度に設置された。委員は町内の各機関・団体の推薦者、一般公募者で任期は2年。会議の進め方には2通りあり、昨年度は今井力夫町長から諮問のあった公共4施設の有効活用について年間を通して話し合い、答申した。

 今年度は町民が課題、大切と思うテーマを決めて計画し、主体となって取り組みを始める町民提案型。この日は会議の年間日程やルールなどの説明があった後、テーマ選定に向けて協議した。

 事務局から出された複数のテーマから各自一つを選び、選んだ理由やテーマに沿った取り組みを考え発表。「出産・子育て」を選んだ委員からは「産前産後の課題が多い。気になっているのは不登校。父母も精神的に参ってしまったり。そういう父母や子どもたちに何かできないか」と語った。

 「環境・エネルギー」を選んだ委員は「町でゼロカーボン施策をしているが、行政がやっていることと町民の理解に溝がある。農業や生活にどういう影響があるのかなど町民側から考えたい」と述べた。

 「商工振興」を選んだ委員は「商店街は町の顔。活気がないといけない。移住促進、関係人口獲得というテーマもつながってくる。ゼロカーボンでいい島というのを島外に発信して移住が増え、人口が増えたら、いい影響があるのでは」などと話した。

 次回会合では取り組みたいテーマが共通する委員でチームをつくり、話し合いを始める予定。