當麻寺の金剛力士像 今度は吽形像が解体修理で運び出し/奈良

AI要約

葛城市の當麻寺で、仁王門に立つ金剛力士像のうち、吽形像が解体修理のため運び出された。

寄木造の大きな像は劣化が進み、紫外線や風にさらされていたため修理が必要となった。

吽形像の解体修理は約2年間かけられる予定で、すでに一部の部分は天理市のなら歴史芸術文化村に送られている。

當麻寺の金剛力士像 今度は吽形像が解体修理で運び出し/奈良

 葛城市の當麻寺で、仁王門に立つ金剛力士像のうち、今度は吽形像が、解体修理のため運び出されました。

 江戸時代中期の1745年に建てられたとされる仁王門。解体修理されるのは、そこに立つ金剛力士像のうち、向かって左側の吽形像です。高さおよそ3メートル40センチの大きな像は、ヒノキ材の寄木造で、睨みを利かせ、伽藍を守ってきました。仁王門には屋根があり、雨はしのげるものの、紫外線や風にさらされて劣化が進み、天衣や持ち物が欠け、接合部分に緩みがあるといいます。寺によりますと、金剛力士像は市の指定文化財で、ミツバチが中に巣を作った阿形像が2022年から修理に出され、その際、1763年に造られたことが判明しました。きれいな姿になった阿形像は5月22日に戻ったばかりですが、今度は吽形像が全面的な解体修理に向けて運び出され、およそ2年間の作業中、門番は阿形像だけとなります。吽形像の解体修理は、すでに運び出された頭や腕などの部分とともに天理市のなら歴史芸術文化村に送られ、クリーニングや解体などが施されます。