医学部生がトリアージ訓練 バス事故で多数のけが人想定 岐阜大学病院

AI要約

岐阜大学病院で行われた災害対応訓練の様子。医師や学生が40人のけが人を受け入れる想定で対応の流れを学ぶ。

訓練ではトリアージや患者の優先度を判断し、色別にエリアに運ぶ手順などを確認。

緊張感漂う中で救急現場での対応や知識の重要性を再確認。医師役と患者役に分かれて訓練を行う。

医学部生がトリアージ訓練 バス事故で多数のけが人想定 岐阜大学病院

  大規模災害や事故などによる多数のけが人の受け入れに迅速に対応するための訓練が24日、岐阜市の岐阜大学病院で行われました。

  県の基幹災害拠点病院に指定されている岐阜大学病院では、医学部の学生の実習も兼ねて、毎年訓練を実施しています。

  今回は、岐阜市内でバスの横転事故が発生し、約40人のけが人を大学病院で受け入れるという想定で行われました。

  訓練では、医師や医学部医学科の4年生ら約150人が、医師役と患者役に分かれ、対応の流れを学びました。

  患者役の学生が運び込まれると、治療の優先度を判断する「トリアージ」を行うとともに、赤や黄色などのタグをつけた患者を色別のエリアに運び、医師役が診断をして搬送するという手順を確認していました。

  また、診断の最中に容体が急変する患者も現れるなど、学生らは緊張感が漂う中で対応に当たりました。

※災害対策本部長を務めた 岐阜大学医学部 吉田正裕さん

  「救急の現場というのは、前もって計画を立てられない現場なので、差し迫った状況でいかに患者に対処していくか、そこの準備だったり知識だったりの必要性をすごく感じました」