「みなさんの分も精いっぱい生きていこう…」6人が犠牲となった56年前の“十勝沖地震”の教訓を風化させない 中学校の生徒120人で避難訓練・慰霊祭「ここで昔なにが起きたのか…」

AI要約

56年前の十勝沖地震で6人が犠牲になった青森県南部町の中学校で、避難訓練と慰霊祭が行われました。

避難訓練では全校生徒約120人が参加し、昔の災害を忘れず防災意識を高めています。

慰霊集会では生徒たちが防災への誓いを新たにし、犠牲者に哀悼の意を示していました。

「みなさんの分も精いっぱい生きていこう…」6人が犠牲となった56年前の“十勝沖地震”の教訓を風化させない 中学校の生徒120人で避難訓練・慰霊祭「ここで昔なにが起きたのか…」

56年前の十勝沖地震で6人が犠牲になった青森県南部町の中学校で、当時を教訓にした避難訓練と慰霊祭が行われました。

緊急放送の様子

「地震が発生しました…」

南部町立名川中学校で行われた避難訓練には、全校生徒約120人が参加しました。

1968年5月16日に発生した十勝沖地震では、名川中学校の前身、剣吉中学校の裏山が崩れ、生徒4人と卒業生2人が土砂に巻き込まれて犠牲になりました。

名川中学校では56年前の災害を風化させず、防災意識を高めようと、毎年、この時期に避難訓練を行っています。

名川中学校・3年 赤石聖那さん

「ここで昔なにが起きたのか、どういう状況になってたくさんの方が亡くなってしまったのかというのを、ちゃんと理解して、みんな集中してできていたので、それが活かされていると思う」

名川中学校・3年 松山結宇さん

「(慰霊会では)自分たちがみなさんの分も、精いっぱい生きていこうというのを意識しながら集会に臨みたい」

避難訓練のあと、隣接するホールで開かれた地震観音慰霊集会では、生徒たちは防災への誓いを新たにし、犠牲となった6人に哀悼の意を表していました。