キャベツ価格が高騰 青果店「今までにない」 とんかつ店は経営に大きな影響

AI要約

キャベツの価格が高騰している中、甲斐市の青果店では1個380円で販売されており、去年の同じ時期と比べて約2倍の価格になっている。

キャベツの価格高騰により経営に影響を受けているとんかつ店もあり、無料のお代わりを継続している店舗も存在する。

価格上昇への対応策として、いろいろな工夫をしながら経営努力を行い、物価の高騰に柔軟に対応することが必要とされている。

キャベツ価格が高騰 青果店「今までにない」 とんかつ店は経営に大きな影響

天候不順が原因で、キャベツの価格が高騰しています。

キャベツを付けあわせにする甲府市のとんかつ店では、経営に大きく影響が出ているものの、無料のお代わりを継続しています。

雨宮恭太記者:

「食卓にかかせないキャベツですが、甲斐市の青果店では1個380円と高値の水準が続いている」

甲斐市にある「とみや青果店」です。

こちらで販売しているキャベツは5月13日、仕入れ価格が急激に高騰し一時、1個あたり650円で販売していました。

現在は380円に下がりましたが、去年の同じ時期に比べ価格は約2倍になっているということです。

とみや青果店 大森功店主:

「そんなに高い金額で売った例は今までにない。(仕入れ価格の)1000円で販売というわけにもいかないし。うちは儲けなしでやりましたけれど、極端な高さになるとこちらも勧められない」

農林水産省が発表している全国のキャベツの店頭販売価格は、5月13日から15日は1kgあたり375円と、例年にくらべ1.8倍となっています。

主に収穫時期の長雨といった天候不順により品質が落ちたため、出荷量が減少したことが要因だということです。

こうした中…

雨宮恭太記者:

「とんかつの相棒にも欠かせないキャベツですが、価格が高騰した中でも…」

店員:

「お待たせしました。おかわりのキャベツです」

雨宮恭太記者:

「こちらの店では、無料のお代わりを継続しています」

甲府市国母の「かつ華甲府店」です。

こちらではロースやヒレカツなどの付けあわせに月に約400個のキャベツを使用していて、お代わりは無料となっています。

キャベツの価格高騰で経営に大きな影響が出ていますが、無料のお代わりは継続しています。

かつ華甲府店を運営する やまなしフードサービス 窪田勲社長:

「キャベツだけを考えると赤字になって大変な状況になって、ある程度相場が安定するまでは(おかわり無料を)休ませてもらおうと思ったが、キャベツのおかわりが無くなるとお客さんががっかりするということだったので、じゃあ続けようということで続けた」

店では肉や小麦などの価格高騰を受け、4月までにすべてのメニューをコロナ前の2019年より15%ほど値上げしています。

しかし輸入肉の仕入れ価格を抑えることで、6月中旬にはメニューをコロナ前の金額に戻すなど経営努力で物価の高騰に対応することにしています。

かつ華甲府店を運営する やまなしフードサービス 窪田勲社長:

「いろいろな工夫をしながら、なるべくお客さんに値上げをしないで食べていただけるよう努力していきたい」