「歴史に汚点を残した」検察の死刑求刑を袴田事件弁護団が痛烈批判 検察「証拠ねつ造は不可能」

AI要約

検察が再審で袴田巖さんに死刑を求めたことに弁護団が批判を行い、無罪を主張している

袴田巖さんは1966年に一家4人を殺害したとして逮捕され、死刑が確定していたが、再審開始が認められた

弁護側と検察側との間で証拠のねつ造に関する議論が行われ、判決は9月26日に予定されている

「歴史に汚点を残した」検察の死刑求刑を袴田事件弁護団が痛烈批判 検察「証拠ねつ造は不可能」

5月22日、いわゆる「袴田事件」の再審=やり直しの裁判で検察が袴田巖さんに死刑を求めたことについて、弁護団は「歴史に汚点を残した」などとして痛烈に批判しました。

1966年、静岡県の旧清水市で一家4人を殺害したとして逮捕され、死刑が確定した袴田巖さんをめぐっては、2023年、東京高等裁判所が再審開始を認め、静岡地方裁判所でやり直し裁判が開かれてきました。

2024年5月22日、最後の審理が行われ、検察は袴田さんが長年の拘留で心神喪失状態であることは、量刑には影響しないなどとし、死刑を求めました。

<袴田事件弁護団 角替清美弁護士>

「検察官は汚点を残したと思いますし、歴史に汚点を残さなければ、検察官は同じことを繰り返します」

弁護側は「証拠はねつ造された」として無罪を主張し、閉廷後の会見では検察側を痛烈に批判しました。

これに対し、静岡地方検察庁の小長光健史次席検事は「ねつ造は現実的に不可能であり、審理でそれを証明することができた」と話しています。

判決は9月26日に言い渡されます。