【速報】検察側が再び死刑求める 証拠品ねつ造は「実行不可能な空論」と主張 袴田事件の再審公判結審へ

AI要約

再審公判で検察側が袴田巖さんに再び死刑を求刑し、弁護側は無罪を主張する見通しです。

1966年の静岡県清水市での一家4人殺害事件に関連し、死刑判決が覆され再審が行われている。

再審公判で検察側は衣類の証拠を根拠に袴田さんを犯人と断言し、弁護側は真犯人は別にいると主張する。

【速報】検察側が再び死刑求める 証拠品ねつ造は「実行不可能な空論」と主張 袴田事件の再審公判結審へ

1980年に死刑判決が確定した袴田巖さんの裁判をやり直す再審公判で、検察側は5月22日、改めて袴田さんに対して死刑を求刑しました。これに対し、弁護側はこのあとに行う弁論で無罪を主張する見通しです。

1966年に静岡県清水市(現在の静岡市清水区)で味噌製造会社の専務一家4人が殺害され、現金などが奪われた上に放火された事件をめぐっては、袴田巖さんに死刑判決が言い渡されましたが、東京高裁は2023年3月、裁判のやり直しを認める決定を出しています。

こうした中、5月22日午前11時から静岡地裁で始まった15回目の再審公判で、検察側は「(犯行着衣とされた)5点の衣類を除いても被告人(袴田さん)が犯人であると相当程度推認される」と強調。

その上で「弁護団は捜査機関による(証拠の)ねつ造を主張するが、その主張に根拠はなく、非現実的・実行不可能な空論。5点の衣類は被告人が合理的な疑いの余地なく犯人であることを証明しており、再審開始決定を出した裁判所は誤った評価をしている」などと述べ、改めて袴田さんを死刑とするよう求めました。

一方、弁護側はこのあとに行う弁論で、これまでの主張通り「真犯人は別にいる」などとして無罪を訴える見通しです。