千葉市動物公園がクラウドファンディング 学術的知見を種の保存に活かす

AI要約

千葉市動物公園がクラウドファンディング「未来へ紡ぐゴリラプロジェクト」を実施中。動物福祉の向上と学術的知見活用をテーマに、ゴリラ展示場の改善や種の保存のための取り組みを行う。

同園はゴリラをシンボルとし、繁殖責任も果たしている。支援者への返礼品には、ゴリラ関連グッズやイベント招待券などが用意される。

クラウドファンディングは7月16日まで実施。動物愛護や環境保護に関心がある方は参加を検討してみては。

千葉市動物公園がクラウドファンディング 学術的知見を種の保存に活かす

 千葉市動物公園(千葉市若葉区源町)が現在、クラウドファンディング「未来へ紡ぐゴリラプロジェクト」を実施している。(千葉経済新聞)

 クラウドファンディングは「動物福祉の向上と学術的知見を活(い)かす」をテーマに実施する。動物福祉とは、動物が心身共に健康で幸福に生活するために必要な環境・条件を提供することを指すという。

 同園がクラウドファンディングで支援を求める第1目標は「展示場を生育環境に近づけ、野生本来の生態を引き出す」。ゴリラ展示場には16種類の植物を植えたいとする。第2目標では行動の発現によって行動変容や効果を検証することを通した「種の保存のための学術的知見の獲得」の実現を目指す。

 ゴリラは同園のシンボルマークに採用されている動物。国内で飼育されている20頭のうち最多の6頭が同園に帰属する。現在飼育しているのは、1990(平成2)年にスペインから来た「お茶目でナイーブ」なオスの「モンタ」と、トマトが大好物で口笛が得意なメスの「ローラ」。野生下で絶滅危惧種となっているゴリラの繁殖で同園は責任を果たす立場にあるとする。

 返礼品は、モンタやローラのデザインの缶バッジ、歴代飼育個体のポストカード、2025年の開館40周年を記念した招待券、フェアトレードコーヒー、ローラの写真集、オリジナルトートバッグ、ポスターなどを用意する。

 7月16日まで。