第一尚氏の子孫らが訴えた遺骨返還 大阪高裁が控訴棄却 X年前 何があった? 沖縄の歴史9月22日版

AI要約

百按司墓から持ち出された遺骨をめぐる訴訟で、京都大は返還請求権がないとの判決を受けたが、先住民族の遺骨はふるさとに帰すべきと付言された(2023年)

米軍ホテル訓練区域での墜落事故や台風16号デラによる沖縄全域への被害、および法令改正や原爆被爆者の収容治療措置に関する出来事が起きた(1960年代)

自由人権協会沖縄調査団の来沖や政府による琉球政府関連の法令改正なども含め、さまざまな出来事が記録されている

 昭和初期に旧京都帝国大(現京都大)の研究者が今帰仁村の百按司墓(むむじゃなばか)から研究目的で持ち出した遺骨を巡り、第一尚氏の子孫らが京大に返還を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は原告らに返還請求権はないとした一審京都地裁判決を支持し、控訴を棄却した一方、「持ち出された先住民族の遺骨はふるさとに帰すべきだ」と付言(2023年)

▼国頭村辺戸岬の東約150キロの米軍ホテル・ホテル訓練区域で、嘉手納基地を離陸して訓練していた米海兵隊の戦闘攻撃機AV8Bハリアー1機が墜落した。操縦士1人は米軍が救出(16年)

▼台風16号デラ、沖縄全域襲う。宮古、久米島に被害、最大瞬間風速79.8メートル。死者5人、負傷者15人。気象庁は第3宮古島台風と命名(1968年)

▼米民政府、高等弁務官布令第56号(法令の廃止)改正3号公布。ニミッツ布告、琉球政府駐日事務所に関する布令、行政主席選挙法を廃止(66年)

▼本土政府、沖縄の原爆被爆者11人を広島、長崎原爆病院に収容治療と発表。医療費は全額政府負担(65年)

▼自由人権協会沖縄調査団の5人が来沖(61年)