人がほとんど運転に関わらない「レベル4」も可能…富山市で自動運転バス実証実験

AI要約

富山市で自動運転のバスを走らせる実証実験が行われ、試乗会が始まった。

バスは13人乗りで時速35キロで走行し、レベル2の自動運転を実施。

実証実験では安全性や実用性が確認され、来年度に国内50カ所で自動運転サービスを実現する計画。

人がほとんど運転に関わらない「レベル4」も可能…富山市で自動運転バス実証実験

自動運転のバスを走らせる実証実験が富山市で行われていて、19日から試乗会がはじまりました。

20日は藤井市長が試乗し、乗り心地を確かめました。

富山市婦中町にあらわれた白い小型バス。

車体の至る所に突起物が…。

これらは、自動運転のためのセンサーやカメラです。

19日から試乗会が始まり実用に耐えるか、安全性などを確認します。

バスは13人乗りで、時速35キロで走行。

人がほとんど運転に関わらない「レベル4」と言われる自動運転も可能です。(※今回実証は「レベル2」で実施)

*リポート

「EVと聞いて想像するよりは音が大きいですが、ディーゼルエンジンよりは静か。床が低くこの席はゴツンと突き上げはあります」

運転席には乗務員がいて、障害物による急停止などの際に手動で操作する以外は、およそ15kmの試乗区間でハンドルを握ることはありません。

婦中町では去年、自動運転タクシーによる実証実験を行っていますが、タクシーと違って車体が大きなバス。

例えば、住宅の塀がせり出す狭い道路やギリギリの歩道は事故の危険性が増します。

こうしたセンサーの死角を補うため、一部の電信柱に補助センサーを設置、歩道にもカラーシートを敷くことで歩行者のはみ出しを防ぎます。

このほか、開発メーカーでは雪国ならではの縦型信号やスノーポールなどの検知にも苦労したといいます。

20日、実際に速星駅からファボーレまで試乗した藤井市長は・・・。

*藤井裕久富山市長

「タクシーやバス、路線によっていろんな車両が必要。できれば来年か再来年。はやいうちにやりたい。富山市でもドライバー不足は大きな問題。しっかり実験を重ねて本格運行を実現したい」

国土交通省は、来年度を目途に国内50カ所でこうした自動運転サービスを実現するとしていて、課題を洗い出します。

試乗会は今月27日まで1日5便運行され、料金は無料ですが、乗車には事前予約が必要です。