弘南鉄道弘前駅 タマ伸也さんの曲で列車到着

AI要約

弘南線の列車が弘前駅に到着する際の音に、青森市出身のシンガー・ソングライター、タマ伸也さんの楽曲「つがるのうらら」が採用された。

タマさんは列車の到着時に曲を流し、地元の歌で弘前をアピールする取り組みが好評を得ている。

今回の企画はタマさんが曲の使用を依頼し、地元の人々に心地よい時間を提供する狙いがあった。

弘南鉄道弘前駅 タマ伸也さんの曲で列車到着

 弘南鉄道(本社青森県平川市、成田敏社長)は19日、弘南線(弘前-黒石)の列車が弘前駅に到着する際の音に、青森市出身のシンガー・ソングライター、タマ伸也さん(56)の楽曲「つがるのうらら」を採用した。同日開始式が行われ、タマさんは「県内外の人に津軽地域のうららかな日々を感じてもらえたら」と語った。

 つがるのうららは、津軽の厳しい冬を越え咲き誇る桜の様子を歌った1曲。駅員の格好をしたタマさんは午前10時過ぎ、列車がホームに停車するのに合わせ音楽機器のボタンを押し、曲を流した。「つがるのうらら どこまでも~」とゆったりした曲調のサビが30秒ほど流れた後、「終点弘前に到着です」とアナウンスした。

 曲を初めて聴いた成田富子さん(73)は「いい歌。地元の歌で弘前をアピールできるのはいいんじゃない」と語った。

 今回の企画はタマさんが同社側に曲の使用を依頼し実現した。「まちのために何かしたかった。この曲が皆さんに浸透してくれたらうれしい」と話した。成田社長は「列車を降りる時にタマさんの音楽で心が和んでもらえれば」と語った。

 タマさんはロックバンド「ポカスカジャン」のメンバーで、CMソング「ガリガリ君のうた」で注目を集めた。ソロでは青南商事(弘前市)のテーマソング「we call 次サイクル」などを手がける。