岡山県赤磐市に「コストコ」誘致へ交渉中 赤磐市議会で友實市長が公表 

AI要約

赤磐市(岡山県)の友實市長が、新拠点整備構想でコストコホールセールジャパンなどの企業を誘致交渉していることを明らかにした。

市議会側からは、事業を進めていることに対し理由を求める声が上がっている。

市長は企業側の同意を得てから公表しており、27日の本会議で議案が審議される予定。

赤磐市(岡山県)の友實市長は、今月4日の赤磐市議会本会議で、赤磐市南部で計画中の新拠点整備構想に関し、商業施設や企業の誘致に向け、「コストコホールセールジャパン」などと誘致交渉していることを明らかにしました。

これに対し「議会の同意を得ずに事業を進めている」と、一部の議員が市長に説明を求めました。

今月4日の定例市議会で誘致を進める企業名を問われたのに対し、友實市長は。

(友實 赤磐市長)

「私がトップセールスを行っている企業は、コストコホールセールジャパンとナカシマホールディングスグループでございます。両社とも最終の意思決定ではございませんけど、前向きにご検討いただいている」

赤磐市が新拠点の整備を予定するのは、山陽ICに近い県道27号沿いの河本・岩田地区周辺のおよそ28万㎡です。

2026年開業をめどに、コストコホールセールジャパンなどの商業施設やホテル、企業を誘致するほか、道の駅等を設ける計画です。

きょう(17日)開かれた産業建設常任委員会で、金谷委員長が市長に質問をしました。

「話をされてから今日まで、かなりの日数が経っていますが、委員会のほうには何もない。これはどうして報告をされないんですか?無いとなれば、協議のしようが無いんです、これから先のことについて」

市議会側は、「コストコなどの誘致について反対してはいない」とした上で、まったく知らされないまま事業を進めている、明かせない理由があるのかなど疑問を投げかけました。

友實市長は、「企業側の同意があってから公表することを原則としていて公表を控えていたが、市民からの期待や不安の声を受け公表に至った」としています。

(友實武則市長)

「今、だまっておくというのはのは限界に達しているのではなかろうか。こういう思いがあったので、事実の部分を基本に公表することを承諾いただいた(企業側に)」

新拠点整備事業関連議案は、今月20日に予算常任委員会で審議され、27日の本会議で採決が行われる予定です。